白点病(イクチオフチリウス症)
概要
白点虫の寄生により水生両生類幼生の皮膚に白点を形成する。
主な症状
原因
両生類における白点病(イクチオフチリウス症)の原因: 白点虫の寄生により水生両生類幼生の皮膚に白点を形成する。
病態生理
白点病(イクチオフチリウス症)は両生類における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
治療
両生類白点病(Ichthyophthirius multifiliis、Ich)の治療 — 水棲両生類幼生(オタマジャクシ、アホロートル、アフリカツメガエル)に感染する繊毛虫原虫; 白色ピン頭様斑点(被嚢栄養体)、皮膚刺激、鰓罹患によるあえぎを特徴とする。ライフサイクルは被嚢栄養体(薬剤抵抗性)、自由遊泳tomont、感染性theront(脆弱期)からなり、治療は自由遊泳theront期を標的とする必要あり。【1】診断: 皮膚掻爬湿潤標本で特徴的な大型(0.3-1.0 mm)球形繊毛虫と馬蹄形大核観察; 高速回転運動; 呼吸症状主体時は鰓生検; Trichodina(円盤状)、Chilodonella(心臓形)、Costia/Ichthyobodo(小さい鞭状)との鑑別。【2】温度管理(治療効率のためのライフサイクル加速): 種許容範囲内で水温2-3℃上昇 — アホロートル(冷水性)、多くのサンショウウオ幼生、高山性種には非適用; アホロートルは通常15-18℃維持し治療期間延長を許容。高温はtheront出現時間と治療ウィンドウを短縮する。【3】治療浴 — 両生類安全な選択肢: (a)食塩 — 0.1-0.3%NaCl連続浴 × 14日(多くの両生類で最も安全; アホロートルと一部サンショウウオは不耐性 — 0.1%でまず試験); (b)ホルマリン(37%ホルムアルデヒド) 1.5 mL/100 L連続または25 mg/L × 1時間/日 × 10日(強力通気併用 — 酸素結合; 幼生と透過性皮膚種では減量); (c)マラカイトグリーン+ホルマリン併用は養殖で一般的だが両生類禁忌(マラカイトグリーンは透過性皮膚で強毒性); (d)硫酸銅は成体アホロートルで極度の注意 — 多くの両生類は銅過敏。【4】治療期間: 全ライフサイクルをカバーするため最短10-14日; 冷水(15-18℃のアホロートル水槽)ではtheront出現が遅いため21-28日まで延長。【5】支持療法: 塩浴による低浸透圧ストレス時は両生類リンゲル液; 病変部位の二次細菌性皮膚感染時はセフタジジム 20 mg/kg ICe q72h; ストレス下両生類は急速悪化するため水質維持(0 ppmアンモニア/亜硝酸塩)。【6】環境除染: theronsは宿主なしで48時間以内死滅 — タンクを2-3週間空水のまま放置で自由生活期排除; 器具は10%次亜塩素酸Na消毒。【7】予後: 早期治療で良好; 幼生で重度鰓罹患時は高死亡率。参考文献: Wright & Whitaker 2001, Pessier 2013, Noga 2010 Fish Disease, Francis-Floyd 1995 UF Extension。
予防
白点病(イクチオフチリウス症)の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
白点病(イクチオフチリウス症)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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