← トップへ戻る

💊 トリエンチン(トリエチレンテトラミン)

Trientine (Triethylenetetramine) / トリエンチン(トリエチレンテトラミン)

作用機序

経口銅キレート剤。消化管内および循環中の銅と安定な複合体を形成し、尿中銅排泄を促進して肝銅蓄積を減少させる。犬の銅関連性肝障害ではD-ペニシラミンの第二選択 — ペニシラミンで難治性嘔吐や過敏症が出た症例に選択する。

Oral copper chelator. Forms a stable complex with copper in the gut and circulation, promoting urinary copper excretion and reducing hepatic copper accumulation. Second-line to D-penicillamine for canine copper-associated hepatopathy — chosen when penicillamine causes intractable vomiting or hypersensitivity.

動物種別 投与量

動物種安全性用量備考

Dog
✓ 可 銅関連性肝障害(ペニシラミン不耐例): 10-15 mg/kg 経口 12時間毎、空腹時投与(食前1時間または食後2時間)。肝銅コントロールまで継続(肝生検の銅定量で再評価)、多くは数ヶ月単位。低銅食と併用し、脱銅後は亜鉛維持療法を検討(Plumb's; ACVIM 2019 慢性肝炎コンセンサス)。 D-ペニシラミンより消化器忍容性が高い。食事・ミネラルサプリ・亜鉛と同時投与しない(食餌中金属をキレートし効果が落ちる)。長期投与ではCBCと鉄状態をモニタリング。

主な副作用

  • ⚠️ 時に悪心・嘔吐(ペニシラミンより少ない)。長期投与で鉄欠乏性貧血。まれに皮膚反応

禁忌・注意

🚫 D-ペニシラミンとの併用不可(上乗せ効果なく金属枯渇が相加)。妊娠中・既存の鉄欠乏性貧血では慎重投与

薬物相互作用

併用薬影響
Zinc supplements / mineral-containing antacids消化管内で相互にキレート — 最低2時間あけて投与。亜鉛維持療法は活動性キレート終了後に開始する
D-penicillamine代替キレート剤同士 — 同時併用せずどちらか一方を使用。トリエンチンは不耐時のペニシラミン代替

この薬が使われる疾患

その他の他の薬品

薬品辞典トップへ →

VetDictで鑑別診断・薬用量を確認する

薬品辞典を開く
※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。