扁平上皮癌
概要
爬虫類で比較的多い上皮由来の悪性腫瘍です。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における扁平上皮癌の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
爬虫類での病因は十分に解明されていない。慢性UV照射、慢性炎症・瘢痕、遺伝的素因が関与しうる。爬虫類で最も多く報告される腫瘍の一つ。
病態生理
扁平上皮細胞の悪性増殖。局所侵潤性で骨を含む隣接組織を破壊する。転移は可能だが哺乳類より少ない。腫瘍は皮膚、口腔、総排泄腔に発生しうる。
診断
体表の潰瘍性・増殖性腫瘤を視診・触診で評価。好発部位は口腔粘膜・眼瞼周囲・総排泄腔周囲。FNA細胞診で扁平上皮系腫瘍細胞を確認し、切除生検で組織学的グレーディングを行う。X線・CTで骨浸潤・遠隔転移の有無を評価。CBC・生化学で全身状態を把握。紫外線照射環境・慢性刺激の飼育歴聴取が発症リスク評価に重要。
治療
広いマージン(2-3 cm)での完全外科的切除が第一選択。切除不能腫瘍にはクライオセラピーまたは病巣内化学療法(シスプラチン、カルボプラチン)。疼痛管理にメロキシカム0.1-0.2 mg/kg IM/PO q24-48h。転移評価のためX線撮影によるステージング。術後はUVB・温度等の飼育環境を最適化。
予防
確立された予防法はない。腫瘤の早期発見のための定期的な身体検査。疑わしい増殖物の速やかな生検。
予後
位置、サイズ、切除の完全性に依存。小さく完全に切除された腫瘍は予後良好。骨浸潤を伴う大きなまたは侵潤性腫瘍は予後要注意〜不良。
関連する薬品
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腫瘍の他の疾患(爬虫類)
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