吻部擦過傷(ノーズラブ)
Rostral Abrasion (Nose Rub) / 吻部擦過傷(ノーズラブ)
概要
ケージ壁面への繰り返し擦り付けにより吻部が擦過傷を起こす状態です。
主な症状
anorexia
facial swelling
nose abrasion
skin lesions
原因
ストレス、脱走の試み、ガラスへの反射、隠れ家不足、ケージの狭さ、外部刺激(他の動物が見える)による吻部のケージ壁面やスクリーン蓋への繰り返し擦りつけ。新規導入または野生捕獲のヘビに最も多い。
病態生理
吻部鱗の機械的擦過が外皮の侵食を引き起こし、下層の結合組織を露出させる。二次性細菌感染は蜂窩織炎、前上顎骨/上顎骨の骨髄炎、感染が口腔内に波及すれば感染性口内炎に進行しうる。
治療
まず原因を改善:十分な隠れ家の設置、ガラス面の被覆、ケージサイズの拡大、視覚刺激の減少。創傷管理:クロルヘキシジン希釈液で洗浄、スルファジアジン銀または抗菌軟膏の塗布。通常は局所抗菌薬で十分。深部感染がある場合のみ全身性抗菌薬。
予防
十分な隠れ家と視覚バリアの提供、適切なケージサイズ、外部ストレスの最小化、擦過傷防止のためスクリーン蓋を滑らかな素材で被覆。新規動物には順応期間を設ける。
予後
行動/飼育管理の原因が改善されれば予後極めて良好。慢性未治療例はより集中的な治療を要する重度の二次感染に発展しうる。
VetDictで爬虫類の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。