ビタミンK欠乏症
概要
ビタミンK欠乏による凝固障害と出血。
主な症状
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臨床徴候
インコにおけるビタミンK欠乏症の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
血液機能に影響する食事の欠乏または過剰が原因。インコの食性は特定の栄養バランスを必要とする。不適切な食事が主要栄養素の欠乏・過剰をもたらす。紫外線・温度・水質などの飼育因子も栄養状態に影響しうる。
病態生理
インコの血液機能に影響する栄養欠乏または過剰は食事の不均衡に起因する。必須栄養素の不十分な摂取が細胞機能・組織修復・免疫能を障害する。インコの食性は特定の栄養バランスを必要とし、不適切な給餌が臨床疾患を引き起こす。慢性的な栄養不均衡は進行性の組織損傷・代謝機能障害・二次合併症をもたらす。
診断
身体検査で皮下出血・血便・鼻出血等の出血傾向を確認。凝固検査(PT・APTT:鳥類用に調整した参照値を使用)で凝固障害を評価。CBC で貧血の程度を確認。生化学で肝機能を評価(肝障害は凝固因子産生低下を引き起こす)。食餌歴でビタミンK含有食品の摂取量を確認。X線で消化管内出血・肝腫大を評価。インコ類では種子食偏重によるビタミンK欠乏は稀であるが、抗凝固性殺鼠剤中毒との鑑別が重要。肝疾患(脂肪肝・アミロイドーシス)に続発する凝固障害も考慮する。
治療
ビタミンK1(フィトナジオン)2.5-5 mg/kg IM q12h(急性出血エピソード)、その後0.2-0.5 mg/kg PO q24hで維持。ビタミンKへの反応は治療的かつ診断的 — 凝固は12-24時間以内に正常化するはず。重度出血: IO/IV輸液と保温(28-30°C)の支持療法。基礎原因の特定: 抗凝固殺鼠剤暴露(最も一般的 — ケージ環境の毒餌アクセスを確認)、肝疾患(ビタミンK依存性凝固因子合成障害)、長期抗菌薬療法(ビタミンK合成腸内細菌叢の抑制)、吸収不良性疾患。殺鼠剤暴露: ビタミンK1を4-6週間補給(長時間作用型抗凝固剤は半減期が長い)。食事管理: 緑色葉野菜の十分な摂取確保(天然ビタミンK源)。ペレット食にはビタミンKが十分含まれる。ビタミンK3(メナジオン)を避ける — 鳥類に有毒、ビタミンK1のみ使用。PCVと凝固パラメータをモニタリング。参考文献: Murray 2017, Carpenter 2018。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
栄養疾患の予後は欠乏/過剰の程度と是正の速やかさに依存する。早期発見と食事是正で予後良好。重度の栄養障害や不可逆的な組織損傷がある場合は予後慎重。適切な食事指導が再発予防の鍵。
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