テフロン中毒(インコ)
概要
過熱された非粘着調理器具からのPTFEガス吸入で急性肺出血と浮腫を引き起こす。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すインコの他の疾患を確認できます
原因
インコにおけるテフロン中毒(インコ)の原因: 過熱された非粘着調理器具からのPTFEガス吸入で急性肺出血と浮腫を引き起こす。
病態生理
過熱されたPTFE(テフロン®等の非粘着加工)から発生する熱分解ガスの吸入による急性中毒で、感染症ではない。鳥は気嚢を介した一方向性換気で極めて高効率なガス交換を行い、相対的に大きな呼吸量を持つため、わずかな有毒ガス濃度でも致死的となる。吸入されたPTFE分解産物は肺・気嚢の毛細血管を傷害して急性の出血性・壊死性肺炎と肺水腫を引き起こし、しばしば前駆症状なく突然の呼吸困難・虚脱・急死に至る。曝露源(過熱した調理器具)の除去と酸素・支持療法以外に特異的治療はなく、予防が最重要である。
治療
予後は極めて不良—ほとんどのセキセイインコはPTFEガス曝露後数分〜数時間で死亡。汚染空気からの即座の除去が最も重要な介入。生存個体: 100%酸素療法をフローバイまたは酸素チャンバーで直ちに開始。デキサメタゾン0.5-2 mg/kg IM/IVで肺水腫・炎症に対処(議論はあるが臨床で広く使用)。肺水腫がある場合フロセミド0.1-2 mg/kg IM。加温SC/IO輸液で循環サポート。ブトルファノール1-2 mg/kg IMで呼吸困難と不安に対処。PTFE中毒の特異的解毒剤は存在しない。鳥類の呼吸器系(交差流ガス交換、気嚢系)により哺乳類に無害な濃度でもセキセイインコには致死的。生存個体では曝露後24-72時間の遅発性肺水腫をモニタリング。環境換気: 全窓開放、台所から鳥を恒久的に隔離。最初の1時間以内に治療された生存個体はやや良好な予後。臨床症状出現後の全体生存率<10%。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に
予防
テフロン中毒(インコ)の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
テフロン中毒(インコ)の予後: 治療開始時間による。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
中毒の他の疾患(インコ)
VetDictでインコの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。