腎腫瘍
概要
腎臓の腫瘍(多くは腺癌)で、坐骨神経を圧迫し片側性の脚麻痺を引き起こす。
主な症状
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原因
インコにおける腎腫瘍の発生には複数要因が複合的に関与する。遺伝的素因(品種特異的好発性)、慢性炎症の持続、発癌性ウイルス感染(FeLV関連リンパ腫等の特異的例を除く)、化学発癌物質への長期曝露、ホルモン異常(性ホルモン依存性腫瘍)、免疫監視機構の破綻、紫外線・電離放射線曝露が主要因子。加齢に伴うDNA修復能低下と細胞増殖制御異常が促進因子となる。早期発見と病期診断(TNM分類)が予後改善と治療選択の基盤である。(インコは気嚢システムを持ち、ストレスで急変する)
病態生理
腎腫瘍は腎臓原発の腫瘍で、腎腺癌が鳥類で最も多い。セキセイインコに好発し、片側性跛行(坐骨神経叢圧迫)が初発症状として特徴的。進行すると腹部膨大、食欲低下、多尿、尿酸沈着(痛風様症状)を呈する。鳥類の腎臓は骨盤腔内に位置し外科切除が極めて困難なため、予後は不良。X線で腎臓陰影拡大、超音波で腫瘤性病変を確認して診断する。
治療
腎腫瘍(多くは腺癌)はセキセイインコに非常に多く、サイズと位置から手術不能なことが多い。支持療法: 輸液、腎臓食、メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで疼痛管理。GnRHアゴニスト(デスロレリン4.7 mgインプラント)でホルモン依存性腫瘍の進行を遅延させうる。予後不良、QOL重視の緩和ケア。
予防
インコにおける腎腫瘍の予防には、ホルモン依存性腫瘍に対する早期避妊去勢手術(乳腺腫瘍・前立腺癌・精巣腫瘍・子宮腺癌・肛門腺癌等)が確立された予防策。発癌性物質への曝露回避(タバコの煙・農薬・タール・特定の合成樹脂)、適正体重維持、抗酸化物質を含むバランスの取れた食事、紫外線過剰曝露の回避が予防に寄与する。定期的健康診断(触診・画像診断・血液検査)による早期発見が最も実効性ある予防策。発癌性ウイルス予防(FeLV ワクチン)も重要。
予後
腫瘍の種類、病期、治療反応により異なる。完全切除された局所腫瘍は予後良好。転移性疾患は予後要注意〜不良。
関連する薬品
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