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インコ (Parakeet) 筋骨格 中等度

代謝性骨疾患新生児型

Metabolic Bone Disease – Neonatal / 代謝性骨疾患新生児型

概要

成長中の雛のカルシウム-リン-ビタミンD3不均衡による骨軟化と変形。

主な症状

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臨床徴候

インコにおける代謝性骨疾患の臨床徴候はホルモン異常または代謝障害の種類により特異的パターンを示す。糖尿病: 多飲多尿・多食・体重減少。甲状腺機能亢進: 体重減少・多食・多動・心拍数上昇。クッシング症候群: 腹部膨満・脱毛・多飲多尿・薄い皮膚。アジソン病: 元気消失・嘔吐・下痢・電解質異常。低血糖: 振戦・痙攣・意識低下。早期は無症候性に進行することが多く、定期的内分泌スクリーニングが早期発見の鍵。

原因

インコの栄養性二次性上皮小体機能亢進症(代謝性骨疾患・低カルシウム血症)は、Ca不足・過剰なリン・ビタミンD不足(爬虫類ではUV-B不足)を招く不適切な食事による。

病態生理

低血中Caを代償する上皮小体ホルモン(PTH)の持続分泌が骨からCaを動員し、線維性骨異栄養症・骨密度低下・病的骨折・成長異常を起こす。急性の低Ca血症では筋振戦・テタニー・痙攣を生じる。

診断

X線検査(びまん性骨密度低下・皮質菲薄化・病的骨折・竜骨突起の変形)。血液生化学(総Ca・イオン化Ca・P・ビタミンD3)。CBC。インコ類のMBDはCa・ビタミンD3欠乏と不適切なCa:P比(種子食偏食)が主因。幼鳥では成長板の異常拡大(くる病)、成鳥では骨軟化症として発現する。産卵鳥ではpolyostotic hyperostosis(骨髄内骨)は生理的所見であり病的骨軟化との鑑別が必要。UV-B照射の有無・食餌内容の詳細な聴取が診断の鍵。

治療

振戦/痙攣を伴う急性低カルシウム血症: 10%グルコン酸カルシウム50-100 mg/kg IV/IOを心臓モニタリング下で10-15分かけて緩徐投与(カルシウム過剰は心停止を引き起こす)。ビタミンD3補充: コレカルシフェロール1,000-5,000 IU/kg IM単回投与、その後経口200-400 IU/kg連日を食餌に混合。UVBライト必須: フルスペクトルUVB放射バルブ(ZooMed Avian Sun等)を毎日30-60分間、鳥から30-45 cmに配置(ガラスとプラスチックはUVBを遮蔽)。病的骨折: テープまたは軽量素材で副木固定—適切なカルシウム/D3で2-4週間で治癒。成長期にMBDで発芽基質が障害された場合、嘴変形は永久的。繁殖ペアの親鳥の食餌を是正: カルシウム強化ペレット、カトルボーン、ミネラルブロック、濃緑色葉野菜。シード食はCa:P比が逆転した重度カルシウム欠乏食。補充中はイオン化カルシウムを1週間間隔でモニタリング。D3の過剰補充禁止—ビタミンD過剰症は腎石灰化(転移性石灰化)を引き起こす。MBD雛の開脚: 生後1-2週間以内にホブルブレース。早期発見で予後良好、急速成長期を過ぎると永久的骨格変形。

予防

インコにおける代謝性骨疾患の予防は適正体重維持と適切な栄養管理が中核。糖尿病: 肥満予防(BCS 4-5/9)、低炭水化物食、定期運動、ステロイド長期使用の回避。甲状腺機能亢進症(猫): ヨウ素過剰摂取の回避、缶詰食のBPA曝露低減、年1回のT4スクリーニング(10歳以上)。クッシング症候群: 早期発見のための定期的臨床評価。アジソン病: 確立された予防法なし、症状の早期認識が重要。

予後

早期成長段階で発見されれば予後良好。治療遅延で永久的骨格変形。病的骨折はカルシウム/D3補正で良好に治癒。嘴変形は生涯管理が必要な場合がある。

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