代謝性骨疾患
概要
カルシウム、リン、ビタミンD3の不均衡による骨格脆弱化。
主な症状
原因
筋骨格系機能に影響する食事の欠乏または過剰が原因。インコの食性は特定の栄養バランスを必要とする。不適切な食事が主要栄養素の欠乏・過剰をもたらす。紫外線・温度・水質などの飼育因子も栄養状態に影響しうる。
病態生理
インコの筋骨格系機能に影響する栄養欠乏または過剰は食事の不均衡に起因する。必須栄養素の不十分な摂取が細胞機能・組織修復・免疫能を障害する。インコの食性は特定の栄養バランスを必要とし、不適切な給餌が臨床疾患を引き起こす。慢性的な栄養不均衡は進行性の組織損傷・代謝機能障害・二次合併症をもたらす。
治療
カルシウム補充: グルビオン酸カルシウム(ネオカルグルコン)50-100 mg/kg PO q12h。低Ca痙攣: グルコン酸カルシウム50-100 mg/kg IV/IO/IMゆっくり投与。ビタミンD3補充が不可欠: コレカルシフェロール1,000-3,000 IU/kg PO週1回。UVBライト(ZooMed Avian Sun 5.0等)10-12h/日 距離30-45cm—羽繕い時に尾脂腺オイルに散布されたビタミンD3前駆体がUVBで活性化。病的骨折: 翼は8の字ラップ、趾はバディテーピングで外固定。重度長骨骨折は軽量髄内ピン(皮下注射針)または外固定が必要。治癒中は活動制限(小ケージ、低止まり木)。嘴変形: q4-8週で定期トリミング/研磨。【食餌矯正(治療の基盤)】: シード食からペレット食+Ca豊富食品に即座に転換。Ca:P比1.5-2:1を目標。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで骨痛管理。成長期幼鳥は骨格変形が確立した成鳥より反応良好。レントゲン骨密度とイオン化Caをq4週モニタリング。参考: Harcourt-Brown NH (2003); Klaphake E (2009). [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
栄養疾患の予後は欠乏/過剰の程度と是正の速やかさに依存する。早期発見と食事是正で予後良好。重度の栄養障害や不可逆的な組織損傷がある場合は予後慎重。適切な食事指導が再発予防の鍵。
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