細菌性針毛包炎
概要
針毛包の細菌感染で、針の脱落と針基部の有痛性膿疱を引き起こします。
主な症状
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原因
ハリネズミの針(棘)毛包炎は、細菌(Staphylococcus 等)または皮膚糸状菌(Trichophyton)による毛包(針包)の感染が原因で、ダニ寄生(Caparinia)・不衛生な環境・免疫低下に続発することが多い。自己免疫疾患ではない。
病態生理
ハリネズミでは針包への感染・炎症により針(棘)の脱落・痂皮・落屑・皮膚の発赤を生じる。皮膚糸状菌症は人獣共通感染症であり取り扱いに注意を要する。原因(細菌・真菌・ダニ)の同定(被毛検査・培養・ウッド灯)に基づく治療と環境衛生の改善で対応する。
治療
【ハリネズミにおける細菌性針毛包炎】 細菌性針毛包炎は培養感受性試験を診療指針とし、empiricalにはエンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h またはアモキシシリン・クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h(小型哺乳類除く)を開始。 膿瘍形成例は外科的切開・排膿・洗浄(生食または0.05%クロルヘキシジン)が抗菌薬単独より治癒率高い。 発熱・全身症状時は炎症マーカー(SAA、CRP)と血液培養。 再発リスクの高い症例ではバイオフィルム形成菌(Pseudomonas, Staphylococcus pseudintermedius MRSP)を疑い、長期抗菌薬を6-8週継続。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはハリネズミの専門医紹介を考慮する。
予防
ハリネズミにおける針毛包炎の確立された予防法はないが、誘因と考えられる因子の管理が重要。過剰な薬剤投与の回避、不要なワクチン接種の回避(コアワクチンは適切に接種)、紫外線過剰曝露回避、感染症の適切な管理。遺伝性素因の品種では繁殖管理(保因者除外)。罹患個体の再燃予防には維持免疫抑制療法と継続的モニタリング。
予後
適切な抗菌薬療法と感染源制御で予後良好。慢性または深部感染は長期管理が必要。免疫不全の個体はより予後要注意。
関連する薬品
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感染症の他の疾患(ハリネズミ)
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