レンサ球菌感染症
概要
レンサ球菌属による感染で、頸部リンパ節炎、肺炎、敗血症を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
ハムスターにおけるレンサ球菌感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ハムスターにおけるレンサ球菌感染症の原因: レンサ球菌属による感染で、頸部リンパ節炎、肺炎、敗血症を引き起こします。
病態生理
ハムスターのレンサ球菌感染症はStreptococcus spp.(特にβ溶血性レンサ球菌)による細菌感染で、リンパ節膿瘍(cervical lymphadenitis/頸部リンパ節炎)が最も特徴的な病態。頸部〜顎下リンパ節の著明な腫脹(「lumpy jaw」)はハムスターに比較的特異的な所見。感染経路は口腔粘膜の微小損傷(硬い食物、尖った床材)からの侵入→リンパ行性拡散。膿瘍は被膜に包まれたクリーム状の膿を含み、破裂すると周囲組織に播種または敗血症に至りうる (Percy DH & Barthold SW. 2016)。
診断
頸部リンパ節腫脹(頸部膿瘍)・皮下膿瘍・敗血症症状の臨床評価。膿汁の細菌培養・感受性試験でStreptococcus属を同定。FNA細胞診で変性好中球・グラム陽性連鎖球菌を確認。CBC(採血量≤体重の1%、最大0.5-1 mL)で好中球著増・左方移動を確認。血液生化学で全身性炎症・臓器障害を評価。頸部X線/超音波でリンパ節膿瘍の範囲・深部波及を評価。心内膜炎・腎炎の合併精査(心エコー・尿検査)。同居個体のスクリーニングと飼育環境の衛生評価が重要
治療
ハムスターレンサ球菌感染症: ① 多くは S. zooepidemicus、S. pyogenes、S. agalactiae 等—リンパ節膿瘍、皮膚感染、肺炎、敗血症。② 確定: 培養感受性試験、CBC、画像診断。③ 抗菌薬: ⚠草食種は経口β-ラクタム禁忌。推奨: トリメトプリム-スルファ 30 mg/kg PO q12h × 10-14日、エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/SC q12h、注射PCN(24h SC)使用可。④ 膿瘍は外科切除+全身抗菌薬。⑤ 支持療法、鎮痛、栄養補助。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。
予防
レンサ球菌感染症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
レンサ球菌感染症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
関連する薬品
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