臭腺炎
概要
脇腹の臭腺の感染または炎症。
主な症状
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臨床徴候
ハムスターにおける臭腺炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ハムスターにおける臭腺炎の原因: 脇腹の臭腺の感染または炎症。
病態生理
臭腺炎はハムスターにおける皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
診断
体側部の臭腺(flank gland)領域の発赤・腫脹・分泌物増加・痂皮形成を視診で確認する。雄ハムスターで臭腺が特に発達しており(暗色の楕円形パッチとして肉眼的に確認可能)、分泌亢進・感染が好発する。細胞診・培養で二次的細菌感染を評価する。鑑別として臭腺腫瘍(adenoma/adenocarcinoma)を除外するためFNA細胞診を実施し、増大傾向や潰瘍化がある場合は病理組織検査を行う。テストステロン依存性のため去勢も検討する。
治療
ハムスターにおける臭腺炎の治療: 患部の愛護的洗浄: クロルヘキシジン0.05%で清拭。二次感染がある場合: エンロフロキサシン10mg/kg PO q12h(7-10日間)。局所抗菌: ムピロシン軟膏またはフシジン酸クリーム q12h。疼痛・炎症管理: メロキシカム0.2mg/kg PO/SC q24h。膿瘍形成がある場合は切開排膿+洗浄。腫瘍との鑑別のため細胞診を実施。ケージの清潔維持。雄のシリアンハムスターに好発。
予防
臭腺炎の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
臭腺炎の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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