← トップへ戻る
ハムスター (Hamster) 腫瘍 重度

耳道腫瘍

Ear Canal Tumor / 耳道腫瘍

概要

耳道内の耳垢腺腺腫または腺癌。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すハムスターの他の疾患を確認できます

臨床徴候

ハムスターにおける耳道腫瘍の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。

原因

ハムスターにおける耳道腫瘍の原因: 耳道内の耳垢腺腺腫または腺癌。

病態生理

耳道腫瘍はハムスターにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。

診断

耳道検査(オトスコープ)で耳道内腫瘤を確認。頭部X線/CTで腫瘤の範囲・鼓室胞への浸潤を評価。FNA細胞診で腫瘍型を推定(耳垢腺癌・扁平上皮癌等)。切除生検・病理組織検査で確定診断。臨床徴候として耳掻き・頭部振り・耳漏・傾頭(内耳浸潤時)。CBC・血液生化学。鑑別:外耳炎、耳道ポリープ、中耳炎、耳道異物。ハムスターの耳道は狭く腫瘤の外科的アクセスが困難。全耳道切除術を要することがある。

治療

外側耳道切除術または可能であれば全耳道切除術による外科的切除。メロキシカム1-2 mg/kg PO q24hで疼痛管理。病理組織検査で耳垢腺腺腫(良性)と腺癌を鑑別。術前に鎮静下での耳道洗浄。予後は腫瘍の種類と切除の完全性に依存。

予防

耳道腫瘍の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。

予後

耳道腫瘍の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。

関連する薬品

💊 メロキシカム

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

腫瘍の他の疾患(ハムスター)

ハムスターの全疾患を見る →

VetDictでハムスターの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

外耳炎・中耳炎 (共通3症状)
📋 ハムスターの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。