頬袋膿瘍
概要
頬袋の細菌感染による膿の蓄積。
主な症状
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臨床徴候
ハムスターにおける頬袋膿瘍の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ハムスターにおける頬袋膿瘍の原因: 創傷汚染、経口摂取、吸入、日和見的過剰増殖による細菌コロニー形成。ストレス、免疫抑制、不衛生、過密飼育、併発疾患が素因となる。
病態生理
ハムスターの頬袋膿瘍はS. aureus、Streptococcus等による頬袋内の化膿性感染。頬袋内に貯蔵した食物の腐敗→粘膜損傷→細菌侵入→膿瘍形成。鋭利な種子殻、尖った食物が頬袋粘膜を損傷するリスク因子。頬袋膿瘍は頸部〜肩の腫脹として発見されることが多い (Lennox AM & Bauck L. Ferrets, Rabbits, and Rodents, 4th ed, 2020)。
診断
頬袋の片側性または両側性の腫脹を視診・触診で確認。口腔内から頬袋を反転させ膿瘍を直接観察。排膿・洗浄後の細菌培養・感受性試験で起因菌同定。ハムスターの膿汁は犬猫と異なり比較的濃厚。X線で隣接する歯根・骨への波及を除外。鑑別として頬袋腫瘍(扁平上皮癌等)・頬袋インパクション・唾液腺炎を除外。食餌内容(鋭利な種子・硬い食物による粘膜損傷)の聴取が原因特定に有用
治療
ハムスターにおける頬袋膿瘍の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
頬袋膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
頬袋膿瘍の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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