← トップへ戻る
モルモット (Guinea Pig) 感染症 中等度

脂腺感染

Grease Gland Infection / 脂腺感染

概要

臀部の脂腺(尾側腺)の細菌感染で、特に未去勢の雄に多いです。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すモルモットの他の疾患を確認できます

臨床徴候

モルモットにおける脂腺感染の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

モルモットにおける脂腺感染の原因: 臀部の脂腺(尾側腺)の細菌感染で、特に未去勢の雄に多いです。

病態生理

モルモットの脂腺感染は細菌感染症で、病原体(細菌・ウイルス・真菌・原虫)の感染が直接的な原因であり、宿主の免疫力低下、過密飼育、不衛生な環境、慢性的ストレス、栄養不良、併発疾患が感染リスクを著しく増大させる。病原体が組織に侵入→増殖→炎症反応→組織障害。ストレス、免疫低下、不適切な環境管理が発症の素因。

診断

臀部背側の脂腺(グリースグランド)領域の視診・触診で皮脂過剰分泌・痂皮形成・脱毛・腫脹を確認。細菌培養・感受性試験(Staphylococcus aureus等が多い)。皮膚掻破検査でダニ等の併発寄生虫を除外。FNA細胞診で膿瘍形成・腫瘍性変化を鑑別。CBC(好中球増多)・血液生化学で全身感染の評価。雄に好発し、ホルモン関連の可能性あり。鑑別:皮膚糸状菌症、ダニ症、皮膚腫瘍。

治療

モルモットにおける脂腺感染の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。

予防

脂腺感染の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。

予後

脂腺感染の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。

感染症の他の疾患(モルモット)

モルモットの全疾患を見る →

VetDictでモルモットの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う
📋 モルモットの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。