コクシジウム症
概要
モルモットにおける寄生虫性の消化器系疾患。コクシジウム症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
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臨床徴候
モルモットにおけるコクシジウム症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
モルモットにおける寄生虫性の消化器系疾患。コクシジウム症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
病態生理
コクシジウム症はモルモットにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
糞便浮遊法でEimeria caviae オーシストを検出する。若齢個体で下痢・体重減少・発育不良を認める場合に疑う。重度感染では血便・脱水・衰弱を呈する。CBCで好酸球増多を確認する場合がある。腹部X線で腸管ガス貯留を評価。ストレス・過密飼育・不衛生な環境がリスク因子として聴取される。成体では不顕性感染が多いが、免疫低下(ビタミンC欠乏含む)時に顕性化しうるため食餌内容も確認する。
治療
コクシジウム症:トルトラズリル 10-25 mg/kg PO q24h×3日(第一選択)。またはスルファジメトキシン 50 mg/kg PO 初日→25 mg/kg PO q24h×10-20日。TMS 15-30 mg/kg PO q12h×10-14日。輸液(脱水補正)。栄養管理。環境消毒(オーシスト対策:熱水/アンモニア)。ペニシリン系経口禁忌。ビタミンC必須(30-50 mg/日)。 (Carpenter, Exotic Animal Formulary 6th ed)
予防
モルモットにおけるコクシジウム症の予防は定期的駆虫・媒介動物制御・環境衛生の3本柱。消化管寄生虫: 子犬子猫は2-4週齢から繰返し駆虫、成獣は便検査結果に基づく定期投与。心血管寄生虫(フィラリア): 流行地での年間予防投与(イベルメクチン・ミルベマイシン等)。外部寄生虫: 月1回の外部寄生虫予防薬投与、環境清掃。散歩後のダニチェック、媒介動物(ダニ・蚊・ノミ)の生息環境改善も重要。
予後
モルモットにおけるコクシジウム症の予後は寄生虫種・寄生数・宿主免疫状態・治療反応性により異なる。早期発見と適切な駆虫薬投与により多くの寄生虫症は良好な予後だが、重度感染・心血管寄生虫・血液寄生虫では治療反応が遅延する。再感染予防のための環境管理・媒介動物制御の継続が長期予後を左右する。免疫不全状態では治療抵抗性となるため、基礎疾患管理も並行する。
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