伝染性胃腸炎(TGE)
概要
子豚に高致死率の重度胃腸炎を引き起こすコロナウイルス。
主な症状
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臨床徴候
その他エキゾチック動物における伝染性胃腸炎(TGE)の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
その他における伝染性胃腸炎(TGE)の原因: 子豚に高致死率の重度胃腸炎を引き起こすコロナウイルス。
病態生理
その他エキゾチック動物における伝染性胃腸炎(TGE)の病態生理は消化管の運動・分泌・吸収・粘膜バリア機能の破綻により展開する。炎症性・潰瘍性病変では粘膜傷害→蛋白漏出・出血・吸収不良→低アルブミン血症・体重減少を生じる。閉塞・うっ滞(イレウス・GI stasis・GDV)では内容物貯留→腸管拡張・血流障害・細菌異常増殖→内毒素血症・脱水・電解質異常に進展する。膵・肝胆道病変では消化酵素・胆汁うっ滞による自己消化・全身炎症反応を惹起する。重症例では循環血液量減少性ショック・敗血症・多臓器不全に至る。
診断
RT-PCR(糞便・腸管組織)でTGEウイルスRNAを検出。蛍光抗体法(FA)で腸管凍結切片のウイルス抗原を確認。ELISA(糞便抗原・血清抗体)で補助診断。幼若子豚の急性水様性下痢・嘔吐・高死亡率が特徴的臨床徴候。CBC・血液生化学(重度脱水・電解質異常・代謝性アシドーシス)で全身状態を評価。病理組織検査で空腸・回腸の絨毛萎縮・融合を確認。PED・ロタウイルスとの鑑別にPCRパネルが有用。
治療
【支持療法・脱水対策が最優先】TGEコロナウイルスに対する抗ウイルス薬はない。新生子豚(2週齢以下): 死亡率ほぼ100%で予後不良。経口電解質液を頻回少量投与。保温(30-32°C)が生存率改善に重要。離乳豚・成豚: 自然回復が多い(7-10日)。輸液: 等張晶質液で脱水補正。二次感染予防: アモキシシリン 10-20 mg/kg PO q12h。止痢薬は原則不使用(ウイルス排出を遅延させる)。栄養管理: 消化しやすい流動食、十分な飲水。母豚: 分娩前に意図的暴露(feedback法)で初乳中抗体を強化する方法もある。環境消毒: 次亜塩素酸ナトリウム(1:32)、ヨードフォア系消毒薬。エンベロープウイルスのため消毒薬感受性は高い。隔離・検疫の徹底。
予防
伝染性胃腸炎(TGE)の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
伝染性胃腸炎(TGE)の予後: 急性は多くが良好。
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