フェレット流行性カタル性腸炎(ECE)
概要
緑色粘液性下痢を伴う重度腸炎を引き起こすコロナウイルス。
主な症状
原因
Exotic Otherにおけるフェレット流行性カタル性腸炎(ECE)の原因: 緑色粘液性下痢を伴う重度腸炎を引き起こすコロナウイルス。
病態生理
フェレット流行性カタル性腸炎(ECE)はExotic Otherにおけるウイルス感染症である。ウイルスは特定の受容体を介して宿主細胞に侵入し、細胞内機構を利用して複製する。直接的な細胞変性効果(細胞溶解、アポトーシス、標的臓器の組織壊死)を引き起こす。自然免疫(インターフェロン、NK細胞)および適応免疫(抗体、細胞性免疫)の宿主免疫応答が免疫病理に寄与することがある。ウイルス血症により病原体が複数の臓器系に播種される可能性があり、免疫抑制により二次的な細菌・真菌感染のリスクが高まる。
治療
【積極的支持療法で予後改善】フェレットコロナウイルスによる急性腸炎。特異的抗ウイルス薬はないが、適切な支持療法で多くが回復。輸液: 乳酸リンゲル液 SC 20-40 mL q8-12h または IV 持続点滴(重度脱水時)。制吐: マロピタント 1 mg/kg SC q24h。消化管保護: スクラルファート 25 mg/kg PO q8h、ファモチジン 0.5 mg/kg PO/SC q12h。二次細菌感染: アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h。栄養管理: 食欲廃絶時はa/dダイエットまたはDuck Soupをシリンジ給餌。特徴的な緑色粘液便(green slime)は腸絨毛の重度障害を示す。回復期: 消化しやすい高タンパク食を少量頻回給餌。完全回復まで数週間要する。高齢フェレットで重症化しやすい。若いフェレットは無症状キャリアとなりうるため、新規フェレット導入後に既存フェレットが発症するパターンが典型的。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
フェレット流行性カタル性腸炎(ECE)の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
フェレット流行性カタル性腸炎(ECE)の予後: 急性は多くが良好。
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