フェレット増殖性腸疾患
概要
若齢フェレットにおけるローソニア・イントラセルラリスによる増殖性大腸炎。
主な症状
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臨床徴候
その他エキゾチック動物におけるフェレット増殖性腸疾患の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
フェレットにおける増殖性腸疾患の原因: ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia intracellularis)またはデスルフォビブリオ属菌の感染による増殖性大腸炎。主に若齢フェレット(生後4ヶ月〜1歳)に発症し、ストレス(環境変化、同居個体の追加等)が発症の誘因となる。
病態生理
フェレット増殖性腸疾患はフェレットにおける細菌感染症である。ローソニア菌が大腸粘膜の陰窩上皮細胞内に侵入・増殖し、陰窩の異常増殖(過形成)を引き起こす。粘膜の肥厚により水分・栄養素の吸収が障害され、慢性下痢と体重減少が生じる。重症例では直腸脱、低アルブミン血症、脱水に進行しうる。
診断
糞便PCRでDesulfovibrio(旧Lawsonia intracellularis)を検出。腹部触診で肥厚した結腸・直腸を評価(「ソーセージ様」)。直腸生検で増殖性腸炎の特徴的な腸陰窩過形成を確認。CBC(白血球増多)・血液生化学(低アルブミン血症・電解質異常)で全身状態を評価。血性粘液便・テネスムス・直腸脱・体重減少が臨床徴候。若齢フェレット(4-8ヶ月)に好発。腹部超音波で結腸壁肥厚を確認。ストレス(環境変化・過密飼育)が発症誘因となる。
治療
フェレットにおける増殖性腸疾患の治療: クロラムフェニコール(50mg/kg PO BID、2-3週間)が第一選択。メトロニダゾール(20mg/kg PO BID)の併用も有効。積極的な輸液療法(皮下または静脈内)による脱水補正。高栄養食(a/d缶、ダックスープ等)による強制給餌。低アルブミン血症の補正。直腸脱がある場合は整復・縫合。
予防
フェレット増殖性腸疾患の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
フェレット増殖性腸疾患の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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