卵黄性腹膜炎慢性型
概要
反復する異所性排卵による慢性的な体腔炎で、進行性の線維素性癒着を伴う。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す鳥の他の疾患を確認できます
臨床徴候
鳥における卵黄性腹膜炎慢性型の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥における卵黄性腹膜炎慢性型の原因: 反復する異所性排卵による慢性的な体腔炎で、進行性の線維素性癒着を伴う。
病態生理
卵黄性腹膜炎慢性型は鳥における先天性・遺伝性疾患である。胚発生中の発達異常または遺伝子変異に起因する。構造的奇形により正常な臓器の発達と機能が障害される。遺伝子変異は酵素活性、構造タンパク質、調節経路に影響しうる。出生時に存在するか、動物の成長に伴い発現する場合がある。選択的交配により特定の品種・系統で遺伝性疾患の有病率が高まることがある。
診断
慢性的な腹部膨満・体重減少・間欠的な沈鬱の臨床評価。腹部超音波で体腔液貯留・卵管腫大・卵黄塊を検出。体腔穿刺液の細胞診で卵黄物質・炎症細胞を確認。細菌培養で二次感染菌(E. coli等)を同定。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル増加・慢性炎症変化を確認。血液生化学でTP上昇・Ca変動・AST上昇を測定。X線で腹腔内石灰化卵殻・軟部組織腫瘤を検出。鳥類の慢性卵黄性腹膜炎は慢性産卵鳥で多発し、卵黄の腹腔内遊離→線維素性被包が慢性経過をたどる
治療
鳥における卵黄性腹膜炎慢性型の治療: 外科的介入(卵黄性腹膜炎慢性型に対する適切な術式)。術前安定化: 輸液療法、メロキシカム0.5-1mg/kg PO/IM q12-24h(疼痛管理)。周術期抗菌薬: エンロフロキサシン15mg/kg PO/IM q12h。栄養サポート、環境温度管理、定期的モニタリング。
予防
卵黄性腹膜炎慢性型の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
卵黄性腹膜炎慢性型の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
感染症の他の疾患(鳥)
VetDictで鳥の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。