💊 メチラポン(メトピロン)
Metyrapone / メチラポン(メトピロン)
作用機序
11β-ヒドロキシラーゼ(CYP11B1)阻害薬 — 副腎皮質でのコルチゾール合成の最終段階を阻害し、副腎破壊を伴わずに血中コルチゾールを低下させる。作用は酵素阻害で、休薬により可逆。
11β-hydroxylase (CYP11B1) inhibitor — blocks the final step of cortisol synthesis in the adrenal cortex, lowering circulating cortisol without adrenolysis. Effect is enzymatic and reversible on discontinuation.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✕ 禁忌 | 犬では使用しない — 犬クッシングの内科標準治療はトリロスタン(またはミトタン)で、犬でのメチラポン使用経験は逸話的レベルにとどまる。 | |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 65 mg/kg PO q8-12h(Plumb's 10th ed; Feldman & Nelson)。主用途は猫クッシング症候群の副腎摘出前の内科的安定化 — 2-4週間で皮膚脆弱性と糖尿病コントロールが改善。血糖(大半が糖尿病併発 — コルチゾール低下に伴いインスリン必要量が減少)・電解質・医原性副腎皮質機能低下の徴候を監視。 | 入手性が限られる(ヒト希少疾病用医薬品扱い)。入手可能ならトリロスタンが通常の第一選択。根治は副腎摘出/下垂体摘出。 |
主な副作用
- ⚠️ 嘔吐・元気消失・医原性コルチゾール低下(脱力・食欲不振)。糖尿病猫ではインスリン抵抗性の解除に伴う低血糖。
禁忌・注意
🚫 副腎皮質機能低下症。トリロスタンとの併用禁止(副腎抑制の相加)。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| Trilostane | コルチゾール抑制の相加 — アジソンクリーゼのリスク |
| Insulin | コルチゾール低下に伴いインスリン必要量が減少 — 低血糖を監視し減量 |
この薬が使われる疾患
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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