💊 乾燥まむしウマ抗毒素(マムシ抗毒素血清)
Mamushi Antivenom (Equine-Origin Serum) / 乾燥まむしウマ抗毒素(マムシ抗毒素血清)
作用機序
ニホンマムシ(Gloydius blomhoffii)毒素に対するウマ由来免疫グロブリン(乾燥抗毒素血清)。血中の毒素成分(出血性メタロプロテアーゼ・ホスホリパーゼA2)を中和し、進行性腫脹・凝固障害・溶血・毒素性急性腎障害を抑制する。効果は時間依存性 — 遊離毒素を中和するもので、成立した組織障害は戻せない。
Equine-origin immunoglobulin (freeze-dried antitoxic serum) raised against Gloydius blomhoffii (Japanese mamushi) venom. Neutralizes circulating venom components — hemorrhagic metalloproteinases and phospholipase A2 — limiting progressive swelling, coagulopathy, hemolysis and venom-induced acute kidney injury. Efficacy is time-dependent: it neutralizes free venom, not established tissue damage.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 重度・全身性マムシ咬傷: 1バイアル(6,000単位)を等張晶質液に希釈し30-60分かけて緩徐静注。咬傷後4-6時間以内の投与が理想(効果は時間依存性 — Hifumi 2015)。ウマ由来血清のためアナフィラキシーリスク — 抗ヒスタミン薬±グルココルチコイドで前処置し、エピネフリンを準備した上で投与。 | 犬のマムシ咬傷の多くは支持療法単独(輸液・鎮痛・二次感染への抗菌薬)で回復する — 抗毒素は重度咬傷(急速進行性腫脹・凝固障害・肉眼的ヘモグロビン尿/溶血・急性腎障害リスク)に温存。投与後1-2週の血清病に注意。 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 重度咬傷: 1バイアル(6,000単位)希釈・緩徐静注 — 投与時間枠・アナフィラキシー対策は犬と同様(猫のデータは症例報告レベル)。 | 猫の咬傷は四肢・顔面が多い。腎数値と溶血(PCV)をモニタリング。 |
主な副作用
- ⚠️ 急性過敏反応/アナフィラキシー(ウマ蛋白)、投与1-2週間後の遅発性血清病(発熱・蕁麻疹・関節痛)
禁忌・注意
🚫 ウマ血清製剤への過敏症既往は相対的禁忌 — 生命に関わる咬傷ではエピネフリン準備・集中監視下で投与。重症例で皮内テストのために投与を遅らせない
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| Epinephrine / diphenhydramine (premedication set) | 相互作用ではなく併用準備の要件 — ウマ由来血清の点滴中はアナフィラキシー救急薬を即座に使える状態にしておく |
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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