病的骨折(MBD関連)
概要
MBDにより著しく脆弱化した骨の自然骨折。
主な症状
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臨床徴候
フクロモモンガにおける病的骨折(MBD関連)の臨床徴候は罹患部位と病態の急性/慢性により異なる。急性外傷: 跛行(非荷重)・腫脹・疼痛・変形(骨折・脱臼)。慢性変性: 起立困難・運動不耐性・跛行(運動後悪化・寒冷で悪化)・関節腫脹(OA等)。発達性異常: 子犬期から軽度跛行(股関節・肘関節形成不全)。感染性: 発熱を伴う関節腫脹・疼痛(敗血症性関節炎)。
原因
フクロモモンガにおける病的骨折(MBD関連)の原因: MBDにより著しく脆弱化した骨の自然骨折。
病態生理
病的骨折(MBD関連)はフクロモモンガにおける栄養障害である。特定の栄養素の不十分な摂取、吸収不良、または過剰摂取により生じる。欠乏状態では、影響を受けた栄養素を補因子または基質として必要とする生化学的経路が障害され、細胞機能障害を引き起こす。過剰状態では組織への蓄積や栄養素間相互作用の障害により毒性が生じる。種特異的な食事要求により、適切な栄養管理が予防に不可欠である。
診断
X線検査で骨折部位・骨折型を確認するとともに、全身的な骨皮質菲薄化・骨密度低下を評価(MBDの骨病変パターン)。血液生化学でiCa(低値)・P(高値)・Ca:P比(正常1.5-2:1の逆転)・ALP上昇・PTH上昇を確認。25(OH)VitD3低値でビタミンD欠乏を評価。飼育環境の聴取:UVBライトの設置有無、食餌のCa:P比、Ca・VitD3サプリメントの使用状況。軽微な外力で骨折する場合はMBDを強く疑う。飛膜付着部の骨折ではグライディング機能への影響を評価。CBC・血液生化学で全身状態を確認
治療
【フクロモモンガにおける病的骨折(MBD関連)】 病的骨折(MBD関連)は受傷直後のABCDE評価(気道・呼吸・循環・意識・全身露出)と等張輸液 60-90 mL/kg/h IVボーラスから開始。 鎮痛:オピオイド(メサドン 0.1-0.3 mg/kg IM, ブプレノルフィン 0.02 mg/kg IM)、安定後にメロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/SC q24h。 創傷洗浄(温乳酸リンゲル、低圧パルス)、外科的デブリードマン、創閉鎖または開放管理。 骨折はフクロモモンガの体重と骨質に応じてプレート・ピン・外固定を選択。術後8-12週で画像評価。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはフクロモモンガの専門医紹介を考慮する。
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予防
病的骨折(MBD関連)の予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。
予後
病的骨折(MBD関連)の予後: 骨折は適切な固定で予後良好。変性性疾患は進行性だが疼痛管理でQOL維持可能。若齢動物は回復力が高い。
関連する薬品
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