← トップへ戻る
ヘビ (Snake) 感染症 重度

ヘビ真菌症(SFD)

Ophidiomyces ophiodiicola (Snake Fungal Disease - SFD) / ヘビ真菌症(SFD)

概要

野生・飼育ヘビに顔面変形と皮膚病変を引き起こす新興真菌疾患。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すヘビの他の疾患を確認できます

原因

ヘビにおける蛇真菌病(オフィディオミセス)の原因は真菌病原体への感染である。皮膚糸状菌(Microsporum/Trichophyton)、酵母様真菌(Malassezia/Candida)、深在性真菌(Aspergillus/Cryptococcus/Histoplasma 等)が含まれる。湿潤環境、免疫抑制状態、長期抗菌薬投与による菌叢撹乱、外傷・皮膚バリア破綻、地理的流行地(コクシジオイデス症など)への居住歴がリスクとなる。人獣共通感染症(特に皮膚糸状菌症)として公衆衛生上も重要である。(ヘビは脱皮周期に注意、種別POTZ維持)

病態生理

ヘビにおける蛇真菌病(オフィディオミセス)の病態生理は真菌の定着・組織侵入と宿主免疫応答により展開する。皮膚糸状菌・酵母(マラセチア等)は角質層に定着し、表在性の炎症・掻痒・脱毛を生じる。全身性真菌(アスペルギルス・クリプトコッカス等)は経気道・経皮的に侵入し、肉芽腫性炎症を介して多臓器に播種する。宿主の細胞性免疫低下(免疫抑制・基礎疾患)が侵襲性・播種性感染の主要リスクとなる。慢性肉芽腫・組織破壊・線維化が進行し、中枢神経・眼への波及は予後を悪化させる。

治療

【ヘビにおけるヘビ真菌症(SFD)】 ヘビ真菌症(SFD)はヘビにおける正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例はヘビ専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはヘビの専門医紹介を考慮する。

予防

ヘビにおける蛇真菌病(オフィディオミセス)の予防は感染源との接触回避と環境管理が中心。皮膚糸状菌症: 感染動物・汚染環境(グルーミング用品・カーペット・寝具)との接触回避、新規導入動物のWood lamp検査と培養スクリーニング。深在性真菌症: 流行地での過剰な土壌粉塵曝露回避(猟犬・農用動物)、地理的リスク評価。カンジダ/マラセチアの日和見感染予防には基礎疾患(内分泌異常・免疫抑制)の適切な管理と長期抗菌薬使用の慎重な評価が重要。

予後

適切な抗真菌療法で予後良好。治療期間は長期化することがある。環境の再汚染による再発に注意。

関連する薬品

💊 イトラコナゾール 💊 フルコナゾール 💊 アムホテリシンB 💊 メロキシカム

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

感染症の他の疾患(ヘビ)

ヘビの全疾患を見る →

VetDictでヘビの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

蛇真菌病(オフィディオミセス)(ヘビ) (共通2症状) 皮膚糸状菌症(ヘビ) (共通2症状) 結膜炎(ヘビ) (共通2症状) 角膜潰瘍(ヘビ) (共通2症状) 白内障(ヘビ) (共通2症状) ぶどう膜炎(ヘビ) (共通2症状) 眼感染症(ヘビ) (共通2症状)
📋 ヘビの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。