甲状腺機能亢進症
概要
爬虫類で稀に報告される甲状腺ホルモン過剰産生。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における甲状腺機能亢進症の臨床徴候はホルモン異常または代謝障害の種類により特異的パターンを示す。糖尿病: 多飲多尿・多食・体重減少。甲状腺機能亢進: 体重減少・多食・多動・心拍数上昇。クッシング症候群: 腹部膨満・脱毛・多飲多尿・薄い皮膚。アジソン病: 元気消失・嘔吐・下痢・電解質異常。低血糖: 振戦・痙攣・意識低下。早期は無症候性に進行することが多く、定期的内分泌スクリーニングが早期発見の鍵。
原因
爬虫類では稀に記録。甲状腺腫瘍(腺腫または癌)が最も一般的な原因。過剰な食事性ヨウ素補給からも発生しうる。爬虫類の甲状腺は腹側頸部に位置する。
病態生理
甲状腺ホルモンの過剰産生が代謝率を上昇させ、過活動、良好な食欲にもかかわらず体重減少、頻脈、脱皮頻度の増加を引き起こす。重症例では心機能障害と筋肉消耗が発生。
診断
血清T4・fT4値の上昇を確認する。爬虫類の甲状腺はPOTZ(至適温度帯)により機能が大きく変動するため、適切な環境温度下での採血が必須である。超音波検査で甲状腺の腫大・結節を評価し、尿酸値・Ca/P比も同時測定する。ヘテロフィル反応を含む血液塗抹検査で慢性炎症の併発を除外する。代謝亢進による体重減少・多動・頻脈を臨床的に確認する。
治療
爬虫類の甲状腺機能亢進症は稀。リクガメ、グリーンイグアナで腺腫/腺癌報告あり。甲状腺摘出が第一選択。メチマゾールは外挿で2-5 mg/kg PO q24hを試行(データ限定)。T4は種別基準値が不明確で診断には超音波と病理が中心。支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。
予防
過剰なヨウ素補給の回避。甲状腺腫大を検出するための定期的な獣医学的検査。
予後
様々。良性甲状腺腺腫の外科的切除は治癒的でありうる。甲状腺癌はより慎重な予後。
関連する薬品
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