気胸
概要
外傷または自然破裂による胸腔内の空気で肺虚脱を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおける気胸の臨床徴候は気道閉塞・換気障害の部位により異なる。上気道: いびき・吸気性ストライダー・運動不耐性・吸気性チアノーゼ。気管: 短く乾性の発作的咳(gander-honk)・ストライダー(気管虚脱)。下気道: 慢性咳・呼気性呼吸困難・喘鳴・換気不全(喘息・COPD様病態)。突発的悪化はストレス・運動・気温変化で誘発される。
原因
ハリネズミにおける気胸の原因: 外傷または自然破裂による胸腔内の空気で肺虚脱を引き起こします。
病態生理
気胸はハリネズミにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
気胸の診断は、急性呼吸困難・開口呼吸・チアノーゼ・活動性低下を呈するハリネズミで疑う。外傷(落下・咬傷)・肺疾患・医原性(穿刺後)が原因となる。イソフルラン鎮静下で胸部聴診を行い、患側の肺音減弱を確認する。胸部X線撮影で肺虚脱・胸腔内遊離ガスを検出する。緊張性気胸では縦隔偏位を認める。丸まり防御行動により呼吸状態の評価が困難となることがあり、呼吸パターンの注意深い観察が重要である。胸腔穿刺は治療的かつ診断的に有用である。
治療
ハリネズミの気胸治療: ハンドリング最小化で安定化——呼吸困難時のストレスはしばしば致死的。酸素投与(流量投与または40-60% FiO2チャンバー)。緊張性気胸疑い(重度呼吸困難・循環虚脱)では緊急胸腔穿刺を即時実施: 第7-9肋間肋軟骨接合部に25G蝶針(空気は背側、液体は腹側)、陰圧まで吸引。協力困難時はブトルファノール0.2-0.4mg/kg IM鎮静。安定後に水平ビーム胸部X線で診断確定。再発または外傷性気胸には14-16Gオーバーザニードルカテーテルを三方活栓付き一時的胸腔ドレーンとして留置。ショックには加温IV/IO LRS。外傷・汚染疑い時は広域抗菌薬(エンロフロキサシン5-10mg/kg SC q24h+アンピシリン/スルバクタム20mg/kg IV q8h)。鎮痛はメロキシカム0.2mg/kg SC q24h+ブプレノルフィン0.02mg/kg SC q8h(ショック時NSAIDs回避)。試験開胸はハリネズミで極めて高リスクのため適応稀。予後要注意〜不良。
予防
気胸の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
気胸の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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