← トップへ戻る
ハリネズミ (Hedgehog) 生殖器 緊急

陰茎壊死

Penile Necrosis / 陰茎壊死

概要

慢性嵌頓包茎、締め付け帯、血管障害による陰茎の壊死です。

主な症状

悪臭 無気力 陰茎の変色 排尿時のいきみ

原因

ハリネズミにおける陰茎壊死の原因: 慢性嵌頓包茎、締め付け帯、血管障害による陰茎の壊死です。

病態生理

陰茎壊死はハリネズミにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。

治療

ハリネズミの陰茎壊死治療: 緊急評価として観察にブトルファノール0.2-0.4mg/kg IM鎮静またはイソフルランマスク導入。締め付け帯(毛・布繊維・床材)は拡大鏡下で細鋏・鈍鉗子を用い慎重に除去。壊死前の早期嵌頓包茎: 温滅菌生食で洗浄、50%ブドウ糖添加水性潤滑剤で浮腫を浸透圧低減、包皮内に用手還納、シルバースルファジアジンクリーム塗布。確立した壊死: イソフルラン麻酔下で部分または完全陰茎切断+会陰部尿道造瘻術——綿密な止血、尿道開存性を保持。術前は加温IV/IO LRS、アンピシリン/スルバクタム20mg/kg IV。術後はエンロフロキサシン5-10mg/kg PO q12h×7-10日、メロキシカム0.2mg/kg SC q24h×3-5日、48時間ブプレノルフィン0.01-0.05mg/kg SC q8h、エリザベスカラーまたは改造環境で自傷防止。原因が慢性嵌頓包茎なら同時去勢。造瘻部狭窄形成をモニタ。

予防

陰茎壊死の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。

予後

陰茎壊死の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 アンピシリン 💊 メロキシカム 💊 ブプレノルフィン 💊 ブトルファノール 💊 イソフルラン 💊 スルファジアジン 💊 スルファジアジン銀

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

生殖器の他の疾患(ハリネズミ)

ハリネズミの全疾患を見る →

VetDictでハリネズミの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

子宮内膜炎(Hedgehog) (共通3症状) 卵巣嚢胞(Hedgehog) (共通3症状) 偽妊娠(Hedgehog) (共通3症状) 尿路感染症 (共通2症状) 腎結石症 (共通2症状) 尿道閉塞 (共通2症状) 急性腎不全(Hedgehog) (共通2症状) 尿路結石症(Hedgehog) (共通2症状)
📋 ハリネズミの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。