精巣膿瘍
概要
上行感染や血行性播種による精巣内膿瘍形成。
主な症状
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臨床徴候
ハムスターにおける精巣膿瘍の臨床徴候は生殖器病態により異なる。子宮蓋膿症: 多飲多尿・嘔吐・元気消失・腹部膨満・陰部分泌物(開放型)または無症候進行(閉鎖型)。乳腺炎: 乳房腫脹・疼痛・発熱・乳汁異常。前立腺疾患: 排尿困難・血尿・排便困難・後肢跛行。難産: 分娩遷延・努責持続・分娩間隔異常・母体ぐったり。妊娠中毒症: 終末期妊娠の元気消失・食欲不振・神経症状。
原因
ハムスターにおける精巣膿瘍の原因: 上行感染や血行性播種による精巣内膿瘍形成。
病態生理
細菌の増殖に対する好中球の集積と組織融解により、膿(壊死組織・生菌・白血球)が被膜に囲まれて貯留する。緊満・疼痛・発熱を生じ、破裂・排膿するか全身播種すると敗血症に至る。
診断
陰嚢の片側性腫大・発赤・疼痛・波動感の臨床評価。精巣超音波で膿瘍腔(低エコー領域・辺縁高エコー被膜)を確認。CBC(採血量≤体重の1%、最大0.5-1 mL)で好中球増加・左方移動を確認。血液生化学で全身性炎症のマーカーを評価。膿汁のFNA・細菌培養・感受性試験で原因菌を同定(Staphylococcus, Pasteurella, E. coli等)。精巣腫瘍との鑑別が重要で、超音波所見の不均一性・壊死像を精査。咬傷創からの上行感染が多い
治療
ハムスターにおける精巣膿瘍の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
精巣膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
精巣膿瘍の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
関連する薬品
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