咬傷膿瘍
概要
ケージメイトとの喧嘩で負った咬傷の感染による膿瘍形成です。
主な症状
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臨床徴候
ハムスターにおける咬傷膿瘍の臨床徴候は外傷部位と重症度により異なる。骨折: 跛行(非荷重)・腫脹・捻髪音・変形・疼痛。裂傷: 出血・組織欠損・感染リスク。内臓損傷: ショック徴候・腹部緊張・呼吸困難(横隔膜ヘルニア・気胸)。脳挫傷: 意識低下・瞳孔異常・運動失調・発作。脊椎損傷: 麻痺・反射異常・排尿障害。重度外傷では多発外傷の評価と緊急安定化が予後を左右する。
原因
ハムスターにおける咬傷膿瘍の原因: ケージメイトとの喧嘩で負った咬傷の感染による膿瘍形成です。
病態生理
細菌の増殖に対する好中球の集積と組織融解により、膿(壊死組織・生菌・白血球)が被膜に囲まれて貯留する。緊満・疼痛・発熱を生じ、破裂・排膿するか全身播種すると敗血症に至る。
診断
皮膚腫瘤の視診・触診で波動感・疼痛・熱感のある膿瘍を確認。同居個体との闘争歴(特にシリアンハムスターは成熟後に激しい闘争)を聴取。FNA/切開排膿で膿汁を確認し細菌培養・感受性試験を実施。CBC(好中球増多)・血液生化学。膿瘍周囲のX線で深部組織・骨への波及を除外。鑑別:皮膚腫瘍、毛包嚢胞、脂腺膿瘍。切開排膿・洗浄・抗菌薬投与が治療。シリアンハムスターは必ず単独飼育を指導。
治療
ハムスターにおける咬傷膿瘍の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
咬傷膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
咬傷膿瘍の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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