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魚 (Fish) 中毒 緊急

アンモニア中毒

Ammonia Poisoning / アンモニア中毒

概要

アンモニア濃度の上昇による中毒。新規立ち上げ水槽や過密飼育水槽で発生しやすい。

主な症状

異常遊泳(暴れる) 水面でパクパク(鼻上げ) 鰓の充血 活動低下・沈下 食欲不振 粘液の過剰分泌 鰓蓋の速い動き 体表の充血・発赤

原因

魚の排泄物、残餌、有機物分解からの非イオン化アンモニア(NH3)の蓄積。硝化細菌が定着していない新規水槽(ニュータンクシンドローム)、過密水槽、フィルター故障後に最も多い。

病態生理

非イオン化アンモニア(NH3)は鰓膜を通過し直接細胞毒性を示す。鰓上皮を損傷し浮腫、過形成、弁融合を起こしガス交換を障害。NH3は血液脳関門も通過し、CNS興奮(異常遊泳)後に抑制を引き起こす。慢性亜致死濃度暴露は鰓過形成と免疫抑制を引き起こす。

治療

即座に大量換水(50-75%)。バクテリア添加剤の使用、給餌量の削減、アンモニア除去剤の使用。

予防

水槽の適切な立ち上げ(サイクリング)、過密飼育回避、適切なフィルター、定期的な水質検査。

予後

早期発見・速やかな水質是正で予後良好。慢性の鰓損傷は持続しうる。重度の急性暴露は大量死を招く。

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