亜硝酸中毒(褐色血液病)
Nitrite Poisoning (Brown Blood Disease) / 亜硝酸中毒(褐色血液病)
概要
亜硝酸濃度の上昇によりヘモグロビンがメトヘモグロビンに変換され、酸素運搬能が低下。
主な症状
dark coloration
gasping surface
gill paleness
lethargy
rapid gill movement
sudden death
原因
不完全な硝化による亜硝酸(NO2-)の蓄積。水槽の立ち上げ期にニトロソモナスがアンモニアを亜硝酸に変換する速度がニトロスピラ/ニトロバクターの硝酸への変換速度を上回る時に発生。
病態生理
亜硝酸は鰓の塩素チャネルを介して能動的に吸収される。ヘモグロビンをメトヘモグロビン(MetHb)に酸化し、酸素結合能を失わせる。血液はチョコレート褐色に変色。溶存酸素が十分でも組織は低酸素に陥る。塩素イオン(塩添加)は鰓での亜硝酸取り込みを競合的に阻害する。
治療
大量換水、塩の添加(0.1-0.3% — 塩素イオンが亜硝酸の取り込みを阻害)、エアレーション強化。
予防
水槽の適切なサイクリング、定期的な水質検査(特にNO2-)、過密回避、十分な生物ろ過。
予後
速やかな換水と塩添加で予後良好。重度のメトヘモグロビン血症(MetHb 70%超)は通常致死的。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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