前庭疾患
概要
前庭系の機能障害によるバランス異常。
主な症状
原因
デグーの神経系に影響する正確な原因は不明または多因子性。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常・不顕性感染・代謝障害が寄与因子として考えられる。個々の症例での主原因特定にはさらなる調査が必要。
病態生理
デグーの神経系に影響する正確な病態生理は完全には解明されていない。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常を含む多因子性メカニズムが関与すると考えられる。神経系組織における炎症性・代謝性・構造的変化が進行性の臨床徴候をもたらす。デグーにおける疾患メカニズムの完全な解明にはさらなる研究が必要。
治療
【原因の特定】(1) 内耳炎/中耳炎 — 最も一般的な治療可能な原因。耳鏡検査、頭蓋X線、理想的にはCT/MRIで鼓室評価。全身性抗菌薬: エンロフロキサシン5-10 mg/kg PO/SC q12h × 21-28日(優れたCNS浸透性)、またはTMS 15-30 mg/kg PO q12h。(2) エンセファリトゾーン・クニクリ — デグーでも報告あり; フェンベンダゾール20 mg/kg PO q24h × 28日。(3) 中枢性(脳血管障害、腫瘍)— 予後不良、支持療法のみ。【支持療法】制吐/めまい: マロピタント1 mg/kg SC q24h × 3-5日。メクリジン2-12 mg/kg PO q24h。水和維持: 食欲がなければ皮下補液。シリンジ給餌。【環境安全】パッド付きケージ、低い段差(運動失調中の転落防止)。回し車を一時的に撤去。食餌・水を床面に配置。静かで薄暗い環境。【回復】前庭代償は通常2-4週間で起こる。残存する斜頸は永続する場合があるがQOLに影響しない。注: 経口βラクタム系抗菌薬はデグーでは禁忌。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
耳感染症(外耳炎)の迅速な治療で中耳炎/内耳炎への進行を予防。清潔で換気の良いケージ維持。新規動物の2-4週間隔離(E. cuniculi伝播リスク)。過密飼育とストレスの回避。定期健診 — 斜頸やバランス異常の早期発見。
予後
特発性疾患の予後は個々の症例により変動する。自然寛解する場合もあるが、慢性再発性の経過をたどることもある。対症療法と支持療法が治療の中心。定期的な再評価により治療方針を調整する。
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