住肉胞子虫症
概要
住肉胞子虫属による肺出血と筋炎を引き起こす感染症。
主な症状
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臨床徴候
鳥における肉胞子虫症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
多臓器/全身組織に感染する寄生虫が原因。感染期(卵・オーシスト・幼虫)の経口摂取・直接接触・ベクター・経皮侵入で伝播。不衛生・屋外曝露・免疫抑制・ストレスが素因。鳥の食性が特定の寄生虫生活環への曝露を増加させうる。
病態生理
寄生虫は経口摂取・皮膚穿通・ベクター媒介により鳥の多臓器/全身組織に感染を確立する。寄生体は直接的な機械的損傷・栄養競合・免疫病理学的反応を通じて宿主組織を損傷する。寄生体段階の周囲に好酸球性・肉芽腫性炎症が発生する。慢性感染は組織線維化と臓器機能障害に至る。
診断
急性型では沈鬱・呼吸困難・黄色尿酸便・急死の臨床評価。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル著増・PCV低下を確認。血液生化学でAST著増(>500 IU/L、肝筋壊死)・CK上昇・LDH上昇を評価。末梢血塗抹で白血球内のmerozoiteを検索(検出率は低い)。筋肉生検で筋線維内のSarcocystis シスト(紡錘形・隔壁構造)を確認。PCR検査でSarcocystis falcatula等の種同定。剖検例では肺・肝・脾の病理組織検査でschizontとmerozoiteを検出。飼育環境でオポッサム(終宿主)の糞便汚染を確認
治療
鳥における住肉胞子虫症の治療: 抗菌薬(培養感受性に基づく)。ネブライゼーション。酸素療法(重症時)。保温。栄養サポート。環境改善(換気・粉塵低減)。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
適切な駆虫薬治療で予後は一般的に良好。重度感染や免疫不全鳥では予後不良となりうる。環境消毒と再感染予防が長期的な予後改善に重要。定期的な糞便検査と予防的駆虫が推奨される。
関連する薬品
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