尾脂腺膿瘍
概要
尾脂腺の感染または閉塞による膿瘍形成。
主な症状
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臨床徴候
鳥における尾脂腺膿瘍の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
鳥における尾脂腺膿瘍の原因: 尾脂腺の感染または閉塞による膿瘍形成。
病態生理
尾脂腺膿瘍は尾脂腺(uropygial gland)の膿瘍で、腺管の閉塞に細菌感染が続発して形成される。尾部背側の腫脹、疼痛、排膿、羽づくろい行動の変化を呈する。ビタミンA欠乏が腺管閉塞の素因となる。治療は切開排膿と洗浄を行い、培養結果に基づく抗菌薬を投与する。再発予防にはビタミンA適正補給と腺管の定期的な圧迫開通が有効。腫瘍との鑑別のため、慢性例や再発例では組織生検を推奨する。
診断
尾腺(uropygial gland)の視診・触診で腫脹・発赤・波動感・排膿を確認。FNA細胞診でヘテロフィル優位炎症・細菌を検索。細菌培養・感受性試験で起炎菌を同定。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル増加を確認。血液生化学でAST・TP変動を測定。X線で深部浸潤・骨関与を除外。鳥類の尾腺は防水脂を分泌する重要な腺で、導管閉塞→膿瘍形成が病態。尾腺腫瘍(腺腫・腺癌)との鑑別が重要で、慢性例では生検を推奨
治療
鳥における尾脂腺膿瘍の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
尾脂腺膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
尾脂腺膿瘍の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
感染症の他の疾患(鳥)
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