パラミクソウイルス感染(鳥)
概要
鳥におけるウイルス性の神経系疾患。パラミクソウイルス感染は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す鳥の他の疾患を確認できます
原因
鳥パラミクソウイルス。飛沫・糞口感染。
病態生理
PMV-1(ニューカッスル病ウイルス):呼吸器・消化器・神経症状。家禽で法定伝染病。
治療
パラミクソウイルス感染(PMV — ニューカッスル病含む)。法定伝染病(強毒型)。治療 — 特異的抗ウイルス療法なし(支持療法+隔離): 輸液: 皮下/骨髄内輸液(脱水補正)。 保温: 28-30°C。酸素療法(呼吸困難時)。 強制給餌: 食欲廃絶時(crop tube給餌)。 神経症状管理: ジアゼパム0.5-1 mg/kg IM(痙攣時)。 抗炎症: メロキシカム0.2-0.5 mg/kg PO q24h。 二次感染予防: エンロフロキサシン15 mg/kg PO q12h × 7-10日。 — 発症鳥の約70%は死亡。回復例でも神経後遺症が残存することが多い。公衆衛生/法的対応: 強毒型ニューカッスル病は家畜伝染病予防法の届出伝染病。 PCR確定診断 → 速やかに家畜保健衛生所へ通報。 感染群の隔離/殺処分(家禽の場合 — ペット鳥は個別判断)。予防: 不活化ワクチン(家禽産業)。野鳥との接触防止。鑑別: HPAI(高病原性鳥インフルエンザ)、クラミジア、重金属中毒。予後: 強毒型は不良(致死率90%+)。弱毒型は良好。
予防
新規導入鳥の隔離。家禽ではNDワクチン。
予後
velogenic NDVは致死率>90%で予後きわめて不良。lentogenic/mesogenic型は支持療法で回復可能な場合がある。神経症状は回復しても残存することがある(永続的な斜頸)。【法定伝染病】NDVは家畜伝染病予防法の対象で、疑い時は届出義務。家禽用ワクチン(生/不活化)が利用可能。ハトとの接触回避がペット鳥の予防に有効 (Alexander DJ & Senne DA. 2008)。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
感染症の他の疾患(鳥)
VetDictで鳥の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。