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リクガメ (Tortoise) 軽度

甲羅のピラミッド化(甲板隆起)

Shell Pyramiding / 甲羅のピラミッド化(甲板隆起)

概要

甲板が垂直方向に異常隆起し、ピラミッド状の外観を呈する代謝性疾患。飼育下リクガメで極めて多い。ケヅメリクガメ、ヒョウモンリクガメに特に多い。低湿度・過剰タンパク・ビタミンD過剰が主因。不可逆的な変形。

主な症状

甲羅の異常成長 甲羅変形

原因

低湿度(最大の原因)、過剰タンパク食、急速な成長、不十分なUVB照射、ビタミンD過剰補充、Ca:P比の不均衡。屋内飼育で湿度管理が不十分な場合に多発。

病態生理

低湿度→甲板辺縁の角質化異常+骨成長異常→甲板の垂直方向への隆起。過剰タンパク食→成長速度の不均衡→甲板変形。一度形成されたピラミッド化は不可逆的。重度では内臓圧迫・肺機能障害・産卵障害の原因にもなる。

治療

既存の変形は不可逆的→進行予防が治療の主体。(1)湿度を60〜80%に維持(加湿器・スプレー・湿ったシェルター)、(2)食事の適正化(高繊維・低タンパク食)、(3)適切なUVB照射、(4)カルシウム:リン比の是正。重度の甲羅変形で内臓圧迫がある場合は対症療法。

予防

高湿度環境(60〜80%)の維持が最も重要。高繊維・低タンパク食(牧草・葉野菜中心)。果実・ドッグフード等の禁止。適切なUVB照射。カルシウム適正補給。屋外飼育が理想的。

予後

既存変形は不可逆的だが、飼育環境の改善で進行を停止できる。軽度のピラミッド化はQOLに影響少ない。重度では呼吸障害・産卵障害のリスク。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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