耳膿瘍
概要
ヘビでは稀だが報告のある中耳膿瘍。
主な症状
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臨床徴候
ヘビにおける耳膿瘍の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ヘビにおける耳膿瘍の原因: ヘビでは稀だが報告のある中耳膿瘍。
病態生理
細菌の増殖に対する好中球の集積と組織融解により、膿(壊死組織・生菌・白血球)が被膜に囲まれて貯留する。緊満・疼痛・発熱を生じ、破裂・排膿するか全身播種すると敗血症に至る。
診断
頭部側面の腫脹を触診で確認する。ヘビには外耳道・鼓膜がなく内耳のみ存在するため、膿瘍は深部に形成される。CT検査で膿瘍の範囲・骨浸潤・頭蓋内への波及を評価する。FNA細胞診でカゼウス様(チーズ状)膿の性状を確認し、細菌培養・感受性試験で起炎菌を同定する。CBC・血液生化学(尿酸・WBC・TP)で全身性感染を評価する。ヘビでは上部気道感染・口腔炎からの波及が主因であり、口腔内の膿瘍・粘膜病変を確認する。POTZ管理と環境衛生の評価が重要。
治療
ヘビにおける耳膿瘍の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
耳膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
耳膿瘍の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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