← トップへ戻る
オウム (Parrot) その他 緊急

熱中症(高体温症)

Heat Stroke (Hyperthermia) / 熱中症(高体温症)

概要

直射日光、換気不良、高い環境温度による過熱。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すオウムの他の疾患を確認できます

原因

オウムにおける熱中症の原因は必須栄養素の不足・過剰・不均衡である。不適切な食事組成、吸収障害、代謝異常、需要増大(成長期・妊娠期・泌乳期)が関与する。ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸・必須脂肪酸の不均衡は骨格発育異常、免疫機能低下、皮膚・被毛変化、繁殖障害として顕在化する。市販総合栄養食の品質、手作り食の栄養バランス、サプリメントの過剰補給、種特異的要求(猫のタウリン、モルモットのビタミンC、爬虫類のカルシウム/UV-B)の理解不足が主要リスク。(オウムは気嚢システムを持ち、ストレスで急変する)

病態生理

オウムにおける熱中症の病態生理は必須栄養素不足・過剰による生化学的経路障害に基づく。カルシウム/リン不均衡では二次性副甲状腺機能亢進症により骨吸収促進・骨軟化・病的骨折が生じる。ビタミン欠乏は各ビタミン関与酵素反応の障害により特異的臨床症候群を引き起こす(ビタミンA欠乏: 視覚障害、ビタミンB1欠乏: 神経症状)。タンパク質-エネルギー栄養障害では異化亢進、筋萎縮、免疫機能低下、創傷治癒遅延を生じる。栄養素過剰では肝胆道・腎の代謝負荷増大、毒性発現(脂溶性ビタミン過剰)を引き起こす。

治療

冷水(冷たすぎない)、扇風機、気化冷却による即座の体温低下。循環サポートのための輸液療法。DIC、急性腎障害、脳浮腫のモニタリング。正常体温以下への過冷却を回避。

予防

オウムにおける熱中症の予防は種特異的な栄養要求量に基づく適切な食事提供が基本。商業用総合栄養食の利用(AAFCO基準準拠)、手作り食の場合は獣医栄養学専門医による栄養設計、成長期・妊娠期・泌乳期の特殊要求対応。草食動物(モルモット)のビタミンC、爬虫類のカルシウム/UV-B、猫のタウリン、フェレットの動物性タンパク質など、種特異的要求の理解。サプリメント過剰摂取の回避(特に脂溶性ビタミン)。

予後

重症度と治療速度により異なる。DICと多臓器不全は予後極めて不良。神経学的損傷は永続的な場合がある。

その他の他の疾患(オウム)

オウムの全疾患を見る →

VetDictでオウムの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

嘴羽毛病(オウム) (共通5症状) コンゴウインコ消耗病(オウム) (共通5症状) オオハナインコ羽毛疾患(オウム) (共通5症状) 動脈硬化症(オウム特異的)(オウム) (共通5症状) 乳頭腫症(胆管)(オウム) (共通5症状) 慢性産卵症候群(オウム) (共通5症状) 恐怖症(オウム) (共通5症状) シラミ寄生(オウム) (共通5症状)
📋 オウムの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。