精嚢炎
概要
精嚢の感染。種牡馬。精液中に膿・血液。
病態生理
精嚢腺(seminal vesicle)は射精液の60-70%を産生する付属生殖腺。感染→腺内化膿性炎症→精液中の白血球・細菌増加(hemospermia/pyospermia)→受精能著減・牝馬への感染源。慢性化で腺内 abscess形成→反復排出。種雄馬での問題は(a)直接的な不妊、(b)交配先牝馬への子宮内膜炎拡散(shedder stallion)、(c)経済的損失。
予防
(1)種雄馬の年1回交配前検査(精液培養・細胞診・US)。(2)授精器具滅菌・人工膣の衛生管理徹底。(3)交配数制限(年間 200頭以下推奨)。(4)PPID早期治療。(5)免疫栄養管理(Vit E 2,000 IU/日、Se 3 mg/日)。(6)厩舎環境(乾燥・清潔、湿性床材回避)。(7)他種雄馬・家畜との交差汚染防止。(8)精液処理のAI使用は感受性試験ベース抗菌薬希釈液。
予後
早期診断・適切抗菌薬治療:50-70%が治癒・交配復帰可能。慢性化(治療6週後も陽性):治癒率 30-50%、外科的精嚢腺摘出で生殖能維持(片側のみ)。両側性難治例:種雄馬としての価値喪失リスク高。Pseudomonas感染は特に難治、再発率高い。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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