馬ヘルペスウイルス1型神経型
概要
EHV-1の神経型。血管炎による脊髄障害。後躯麻痺。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す馬の他の疾患を確認できます
病態生理
馬ヘルペスウイルス1型(EHV-1)神経型(EHM)は神経親和性株による脊髄の血管炎・血栓性梗塞→後肢麻痺を引き起こす。DNA polymeraseのD752N変異がEHMリスク増大と関連。急性のウイルス血症→中枢神経血管内皮への感染→微小血栓→脊髄虚血。集団発生が特に問題で、1頭の感染から数十頭に拡大しうる (Lunn DP et al. JVIM 2009;23:450-461)。
予防
馬ヘルペスウイルス1型神経型の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
自力起立可能で予後注意〜良好(回復率65-75%)。横臥は予後不良(<30%)。バラシクロビル30 mg/kg PO q8hの使用報告あるが有効性未確立。ワクチン(EHV-1/4不活化)はEHM予防効果が限定的。アウトブレイク時の厳格な隔離・移動制限が拡散防止に最重要 (Lunn DP et al. 2009)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
その他の他の疾患(馬)
VetDictで馬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。