馬伝染性子宮炎 (CEM)
概要
Taylorella equigenitalis。性行為感染症。不妊の原因。
主な症状
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病態生理
T. equigenitalis が子宮内膜表面に定着し急性化膿性子宮内膜炎を惹起する。好中球性炎症と子宮内膜浮腫により受精卵の着床環境が破綻し、受胎率低下・早期胚死・反復返情をきたす(牝馬は交尾後2-14日でクリーム状の化膿性膣分泌を示す)。多くは数週で子宮が自浄するが、陰核洞・子宮頸管に菌が残存して無症状キャリア化する点が制御を困難にする。牡馬は組織侵襲を受けず外部生殖器表面に菌を保持するのみで臨床徴候を欠くため、スクリーニング検査なしには感染源として見逃される。
予防
CEMの予防は感染源の摘発と交配前検疫が中心(避妊去勢は無関係)。①交配前スワブ検査を全頭に実施し陰性確認後のみ交配する—牝馬: 陰核窩・陰核洞・子宮頸管/子宮、牡馬: 包皮腔・尿道窩・陰茎窩の複数部位を選択培地(CEWM, 5% CO2, 37℃, 5-7日)培養+PCRで検査。②CEM流行国由来の輸入種牡馬・繁殖牝馬・凍結精液は強制検疫・検査。③陽性馬は治癒確認(3-4週間隔で3回連続陰性)まで交配・採精を停止。④AIでは滅菌器具と適切な精液取扱いを徹底。⑤発生時は甲種届出義務に基づく届出・牧場の交配停止・接触馬の追跡検査。日本は1992年以降の非流行国であり、海外導入馬の検疫が侵入防止の要。
予後
雌馬は抗菌薬(子宮洗浄+クロルヘキシジン局所洗浄)で感染排除可能→予後良好。雄馬のキャリア排除は陰茎/包皮の局所消毒+全身抗菌薬で予後良好だが、確認検査(3回の陰性確認)が必要。【法定伝染病】交配前のスワブ検査(clitoral fossa/cervical swab)が義務。繁殖衛生管理の徹底が蔓延防止に最重要 (Timoney PJ. 2011)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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