大腸炎
概要
粘液性または血液性の下痢を引き起こす大腸の炎症です。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおける大腸炎の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
ハリネズミの消化器系組織における炎症過程が原因。感染・外傷・自己免疫応答・中毒曝露・異物反応が誘因。慢性炎症は持続的な抗原刺激や免疫調節異常に起因しうる。ハリネズミの種特異的炎症反応は家畜種と異なりうる。
病態生理
ハリネズミの消化器系組織における炎症過程は、自然免疫および適応免疫応答の活性化を伴う。炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1、IL-6)とケモカインが好中球・マクロファージ・リンパ球を患部組織に動員する。持続的炎症は組織浮腫・血管透過性変化・進行性組織損傷をもたらす。ハリネズミの生理学的特性が炎症反応パターンと治癒能力に影響しうる。
診断
糞便検査(直接鏡検・浮遊法・培養)で感染性原因(寄生虫・細菌:Salmonella, Campylobacter等)を検索。腹部X線・超音波で腸壁肥厚・腸管リンパ節腫大を評価。CBC(好酸球増加は寄生虫性・アレルギー性を示唆)・血液生化学で全身性炎症と電解質異常を確認。内視鏡・大腸生検で組織学的評価(確定診断には病理が必要)。食餌歴(不適切な食餌・急な食餌変更)の確認。PCRで特異的病原体を検索。
治療
ハリネズミにおける大腸炎の治療: 輸液で脱水補正。消化管運動促進薬。制吐薬。疼痛管理。食事管理(繊維質の確保)。原因に応じた特異的治療。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
炎症性疾患の予後は原因の特定と除去、治療反応に依存する。急性炎症は適切な治療で予後良好な場合が多い。慢性炎症は長期管理が必要で、進行性臓器障害のリスクがある。抗炎症療法と原因治療の併用が予後改善に重要。
関連する薬品
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