← トップへ戻る
フェレット (Ferret) 循環器 重度

肥大型心筋症(HCM)

Hypertrophic Cardiomyopathy (HCM) / 肥大型心筋症(HCM)

概要

心筋の肥厚により心室の充満が障害される心疾患です。DCMより頻度は低いです。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すフェレットの他の疾患を確認できます

原因

フェレットにおける肥大型心筋症(HCM)の原因: 心筋の肥厚により心室の拡張障害と充満不全が生じます。フェレットではDCMより頻度は低いですが、遺伝的素因や加齢が関与すると考えられています。

病態生理

肥大型心筋症はフェレットにおける心室壁の肥厚を特徴とする心疾患である。心室コンプライアンスの低下により拡張機能が障害され、心房圧上昇・肺うっ血を引き起こす。フェレットではDCMより頻度は低いが、進行すると心不全・不整脈・突然死に至りうる。

治療

フェレット心筋症の治療: ① 病型—DCM(最多、中-高齢)、HCM稀。② 確定: 心エコー、CBC・生化学、X線(肺水腫評価)、心電図。③ うっ血性心不全: フロセミド 1-4 mg/kg PO q12h、ピモベンダン 0.25-0.5 mg/kg PO q12h、ベナゼプリル 0.25-0.5 mg/kg PO q24h。④ タウリン補給 250 mg PO q12-24h(栄養性疑い)。⑤ 高血圧管理: アムロジピン 0.625-1.25 mg PO q24h。⑥ モニタリング: 体重、呼吸数、エネルギー、食欲、定期心エコー q3-6ヶ月。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意

予防

肥大型心筋症(HCM)の予防: 定期的な心臓検査(聴診、心エコー)。リスク品種のスクリーニング。適切な体重管理と運動量。低ナトリウム食(心不全リスク群)。

予後

肥大型心筋症(HCM)の予後: 基礎心疾患の種類と重症度による。軽度は適切な内科管理で長期生存可能。重度心不全は予後要注意。定期的な心エコーによるモニタリングが重要。

関連する薬品

💊 メロキシカム 💊 アムロジピン

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

📚 参考文献

Based on articles retrieved from PubMed

  1. Luis Fuentes V, Abbott J, Chetboul V, et al. (2020). ACVIM consensus statement guidelines for the classification, diagnosis, and management of cardiomyopathies in cats. J Vet Intern Med. [DOI] [PubMed]

循環器の他の疾患(フェレット)

フェレットの全疾患を見る →

VetDictでフェレットの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

心筋症(フェレット) (共通5症状) 拡張型心筋症(フェレット) (共通5症状) 肥大型心筋症(フェレット) (共通5症状) うっ血性心不全(フェレット) (共通5症状) 大動脈血栓症(フェレット) (共通5症状) 心嚢液貯留(フェレット) (共通5症状) 心内膜炎(フェレット) (共通5症状) 弁膜症 (共通4症状)
📋 フェレットの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。