破傷風(豚)
概要
破傷風菌毒素による進行性の筋硬直と痙攣。創傷の汚染から発症する。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すその他エキゾチックの他の疾患を確認できます
臨床徴候
その他エキゾチック動物における破傷風(豚)の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
その他における破傷風(豚)の原因: 破傷風菌毒素による進行性の筋硬直と痙攣。創傷の汚染から発症する。
病態生理
破傷風(豚)は Clostridium tetani が創傷の嫌気的環境で増殖し産生するテタノスパスミンによる。毒素は運動神経軸索を逆行性に輸送され中枢神経に到達し、抑制性介在ニューロンからのグリシン・GABA放出を遮断する。抑制系の喪失により運動ニューロンが過剰興奮し、持続的な筋強直、開口障害、強直性痙攣(破傷風様痙攣)を呈する。自律神経障害を伴うこともある。
診断
外傷後の進行性筋硬直・開口障害(牙関緊急)・四肢強直・過敏反応を評価する。臨床症状に基づく診断が主体で、Clostridium tetaniの培養は困難な場合が多い。受傷歴(去勢・断尾・創傷)を聴取する。血清中和試験で毒素を検出できるが結果に時間を要する。鑑別としてストリキニーネ中毒・低Mg血症・髄膜炎を除外する。ミニブタを含む豚はテタヌスへの感受性があり、未ワクチン個体での外科処置後に発症リスクがある。
治療
その他における破傷風(豚)の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
PRPR・自社製品(補助療法オプション)
予防
破傷風(豚)の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
破傷風(豚)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
その他の他の疾患(その他エキゾチック)
VetDictでその他エキゾチックの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。