ブタパスツレラ症
概要
パスツレラ・ムルトシダによるブタの肺炎。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すその他エキゾチックの他の疾患を確認できます
臨床徴候
その他エキゾチック動物におけるブタパスツレラ症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
その他におけるブタパスツレラ症の原因: パスツレラ・ムルトシダによるブタの肺炎。
病態生理
エキゾチック動物のブタパスツレラ症は臨床的に重要な疾患で、細菌(Pasteurella, Bordetella, Streptococcus等)、ウイルス(パラインフルエンザ、アデノウイルス等)、または真菌の気道への感染が原因である。環境ストレス(温度変動。病態の進行は原因と宿主の免疫状態に依存する。早期発見・早期治療が予後改善の鍵。
診断
気管洗浄液・鼻腔スワブからの細菌培養でPasteurella multocidaを分離・同定。PCR・莢膜型別で菌株を分類。胸部X線で気管支肺炎パターンを確認。CBC(白血球増多・左方移動)で細菌感染の重症度を評価。血液生化学で全身状態を確認。鼻汁・咳嗽・呼吸困難・発熱が主要臨床徴候。重度例ではA型莢膜株による進行性萎縮性鼻炎(PAR)を鑑別するため、鼻甲介のX線/CT評価が重要。他の呼吸器病原体との混合感染を考慮する。
治療
エキゾチック動物におけるパスツレラ症 (Pasteurella multocida): ① 第一選択: エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/SC q12-24h × 14-30日(ウサギの慢性例は3ヶ月以上)、ペニシリン G 40,000-60,000 IU/kg SC q24h(ウサギは経口β-ラクタム禁忌、SC/IMのみ)、トリメトプリム・スルファ 15-30 mg/kg PO q12h。② 鼻腔・上気道炎(snuffles): ネブライザー(生食 + ゲンタマイシン 50 mg/4 mL)q8-12h。③ 皮下膿瘍は外科的切開・除去(マルセイン化)が再発予防に重要—単純な切開排膿は不十分。④ 中耳・内耳炎: 全身抗菌薬 + 鼓室洗浄、ステロイド使用は議論あり(短期低用量のみ)。⑤ 慢性キャリア・群飼育: 感染個体の隔離、新規導入時の鼻腔培養スクリーニング。支持療法: 種に適切な輸液・栄養管理・疼痛緩和を行う。
予防
ブタパスツレラ症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
ブタパスツレラ症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
その他の他の疾患(その他エキゾチック)
VetDictでその他エキゾチックの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。