嗉嚢瘻
概要
嗉嚢と皮膚表面との異常な交通で、通常嗉嚢火傷や外傷に続発する。
主な症状
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臨床徴候
鳥におけるそ嚢瘻の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
消化器系組織への物理的外傷が原因。転落・ケージ損傷・取扱い事故・同居個体や捕食者からの咬傷・環境危険物が一般的原因。鳥の解剖学的特性が特定の損傷タイプへの素因となりうる。二次合併症として感染・治癒遅延・慢性疼痛がある。
病態生理
鳥の消化器系組織への外傷性損傷は、挫傷・裂傷・骨折を含む直接的な機械的組織損傷を引き起こす。急性炎症反応により浮腫・出血・疼痛が生じる。二次合併症として細菌汚染・感染・治癒遅延がある。鳥では損傷からのストレスが追加の全身合併症を引き起こしうる。
診断
嗉嚢部の視診・触診(皮膚瘻孔からの内容物漏出)。X線検査(造影剤投与で瘻孔経路を描出)。CBC(ヘテロフィル増多)・生化学。嗉嚢内容物の培養(二次感染の評価)。鳥類の嗉嚢は食道の膨大部で皮下に位置するため、外傷(雛の給餌時の熱傷・咬傷)や感染による壁壊死で皮膚瘻孔を形成しやすい。瘻孔の大きさ・位置・周囲組織の生存性を評価し外科的閉鎖計画を立てる。
治療
鳥における嗉嚢瘻の治療: 原因の鑑別(真菌培養/皮膚掻爬/細胞診)。感染性は適切な抗菌薬/抗真菌薬。アレルギー性は原因除去+対症療法。環境改善・衛生管理。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
外傷の予後は損傷の重症度と合併症の有無に依存する。軽度外傷は適切な創傷管理で予後良好。重度外傷、多発骨折、脊髄損傷は予後慎重〜不良。早期治療と適切な疼痛管理が回復を促進する。
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