中毒症
概要
有毒な床材、洗浄剤、汚染された餌への暴露です。
主な症状
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原因
ヘビにおける亜鉛中毒は、1982年以降の米国1セント硬貨・亜鉛メッキ金属(ナット・ボルト・ケージ金具)・ジッパー・一部の玩具やクリームの摂取が原因。犬での硬貨誤食、鳥でのケージ金具齧りが代表的な曝露源。
病態生理
ヘビにおける亜鉛中毒は、胃酸により金属亜鉛からイオン化亜鉛が遊離し、強い酸化作用で赤血球膜を傷害してハインツ小体性・血管内溶血を引き起こす(血色素尿・黄疸・重度貧血)。亜鉛は膵腺房細胞・腎尿細管・肝にも傷害を与え、膵炎・急性腎傷害・肝障害を生じうる。消化管では腐食性に作用して嘔吐・下痢を来す。胃内に停滞した亜鉛製異物(硬貨・ナット)から持続的に吸収されるため、異物除去が治療の要となる。
治療
【ヘビにおける中毒症】 中毒症はヘビにおける正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例はヘビ専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはヘビの専門医紹介を考慮する。
予防
ヘビにおける亜鉛中毒の予防は毒性物質へのアクセス防止が最重要。有毒植物(種特異的)・農薬・殺鼠剤・洗剤の安全な保管(施錠可能な棚)、人用医薬品の動物への不適切な使用防止、種特異的食品毒性(犬のチョコレート・ブドウ・キシリトール、猫のユリ・玉ねぎ)の飼い主教育。環境中の化学物質への慢性的曝露低減。中毒事故の大部分は適切な飼育者教育により予防可能。
予後
毒物の種類、摂取量、治療開始までの時間により異なる。早期の除染と積極的な支持療法で予後改善。重度の臓器障害は不可逆的な場合がある。
関連する薬品
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