慢性細菌性肺炎
概要
不適切な飼育環境に起因する慢性細菌性肺感染。
主な症状
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臨床徴候
ヘビにおける慢性細菌性肺炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 呼吸器症状(咳・くしゃみ・鼻汁・呼吸困難)が前景となり、進行例では肺炎徴候を呈する。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ヘビにおける慢性細菌性肺炎の原因: 不適切な飼育環境に起因する慢性細菌性肺感染。
病態生理
ヘビにおける慢性細菌性肺炎の病態生理は気道・肺実質・胸腔の機能/構造異常によりガス交換が障害される。上気道閉塞(喉頭麻痺・気管虚脱)では吸気抵抗増大→陰圧性気道虚脱→気道炎症の悪循環を生じる。下気道・肺実質病変(肺炎・肺水腫・気管支炎)では換気血流不均衡・拡散障害により低酸素血症を来す。胸腔病変(胸水・気胸)では肺の物理的圧排により拘束性換気障害を生じる。慢性低酸素は肺高血圧・右心負荷(肺性心)に進展し、急性増悪は呼吸不全・チアノーゼを呈する。
診断
聴診で呼吸音異常を確認し、開口呼吸・頭部挙上呼吸・粘液性〜膿性鼻汁の有無を評価する。X線検査で肺野(ヘビでは右肺が主要機能肺)の浸潤影・膿瘍・気管支拡張を評価する。気管洗浄液の細胞診・培養・感受性試験で起炎菌を同定し、嫌気性菌を含む広範な培養を実施する。PCRでMycoplasma・Chlamydia等の難培養菌を検索する。CBC・血液生化学(尿酸・WBC・TP)で慢性炎症と全身状態を評価。POTZ逸脱による免疫低下が慢性化の主因であり、環境温度管理が治療反応に直結する。
治療
ヘビにおける慢性細菌性肺炎の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
慢性細菌性肺炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
慢性細菌性肺炎の予後: 軽度は良好。慢性は長期管理。
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