← トップへ戻る
オウム (Parrot) 消化器 重度

異物摂取

Foreign Body Ingestion / 異物摂取

概要

非食物の摂取による消化管の閉塞または刺激。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すオウムの他の疾患を確認できます

臨床徴候

オウムにおける異物摂取の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。

原因

オウムにおける異物摂取の原因: 非食物の摂取による消化管の閉塞または刺激。

病態生理

異物摂取はオウムにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。

診断

嘔吐・食欲不振・そ嚢膨満・沈鬱から異物摂取を疑う。X線で金属異物(鉛・亜鉛)・高密度異物を確認。造影X線でそ嚢・前胃・筋胃内の非金属異物を描出。そ嚢触診で異物を触知。内視鏡でそ嚢・前胃内の異物を直視下確認・摘出。CBC/生化学で血中鉛・亜鉛濃度を測定し重金属中毒を除外。大型オウム類は強力な嘴と好奇心旺盛な性質から金属片・繊維・プラスチック等の異物摂取が多い。

治療

オウムにおける異物摂取の治療は安定化、疼痛管理、創傷ケアを優先する。生命を脅かす損傷を最初に評価・対処する(気道、呼吸、循環)。種に適した鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド、局所麻酔薬)による鎮痛が不可欠である。創傷を洗浄・デブリードマンし、一次閉鎖、二次治癒、再建手術を適宜行う。汚染創には広域抗菌薬を使用する。骨折には副子固定または外科的固定を行う。遅発性合併症をモニタリングする。

予防

異物摂取の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。

予後

異物摂取の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。

消化器の他の疾患(オウム)

オウムの全疾患を見る →

VetDictでオウムの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

翼骨折(オウム) (共通5症状) 脚骨折(オウム) (共通5症状) 嘴骨折(オウム) (共通5症状) 卵管脱出(オウム) (共通5症状) 創傷感染(オウム) (共通5症状) 熱傷(オウム) (共通5症状) 捕食者攻撃損傷(オウム) (共通5症状) 窓衝突損傷(オウム) (共通5症状)
📋 オウムの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。