直腸裂傷
概要
直腸壁の裂傷。直腸検査時の医原性が最多。重篤度はグレードにより異なる。
主な症状
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病態生理
馬の直腸裂傷は直腸検査(per rectal examination)の医原性合併症として最も重要。発生率0.03-0.3%だが致死的転帰をとりうる。裂傷の深度分類:Grade I(粘膜のみ)、Grade II(粘膜+筋層)、Grade III(粘膜+筋層+漿膜、a:腹膜側/b:腸間膜側)、Grade IV(全層穿孔→腹膜炎)。Grade IIIa以上は糞便の腹腔内汚染→致死的腹膜炎のリスク (Arnold CE et al. Equine Vet J 2019;51:583-590)。
予防
馬における直腸裂傷の予防は飼育環境の安全管理が中心。鋭利物・落下物の除去、滑床対策(マット)、高所からの落下・脱走防止など飼育環境の安全管理。小型動物のケージ内安全(突起物・粗い金網の除去)、他動物との接触管理。交通事故予防(迷子札・マイクロチップ・首輪・リード)。自然災害(地震・火災)対策。
予後
Grade I-II:保存的管理(抗菌薬+NSAIDs+軟便管理)で予後良好。Grade IIIa:外科的修復(経腹壁または経直腸的縫合)で予後注意(生存率60-80%)。Grade IV(全層穿孔):予後不良→安楽死の検討。直腸検査時の丁寧な手技、十分な潤滑剤、無理のない検査範囲が予防の鍵 (Arnold CE et al. Equine Vet J 2019;51:583-590)。
📚 参考文献
Based on articles retrieved from PubMed
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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